【F1】中国GP予選:ハミルトンPP獲得。マクラーレンはQ2敗退
2017年F1第2戦中国GP予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを記録した。
















日本時間4月8日16時、2017年F1第2戦中国GP予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを記録した。
フリー走行3回目に引き続き、気温21度、路面温度32度のドライコンディションだった。
Q1:まさかのフェルスタッペン敗退
Q1スタートを知らせるグリーンシグナルが点灯し、ザウバー勢とウイリアムズのランス・ストロールがコースイン。まずはストロールが1分35秒136をマークした。
それに続き、フェラーリやメルセデス勢もコースイン。ほとんどのドライバーがスーパーソフトタイヤを選択したが、唯一フェラーリだけがソフトタイヤを投入した。
ハースのロマン・グロージャンが最終コーナーでスピンを喫した。後にグロージャンは、その原因を「急にタイヤがパンクした」と明らかにした。その横を通過したハミルトンが、1分33秒333をマーク。しかし、それに続いたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分33秒078とトップタイムを更新した。キミ・ライコネン(フェラーリ)が3番手、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が4番手と続いた。
遅れてコースインしたレッドブルのダニエル・リカルドは、1分34秒041で5番手。一方のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、マシンの不調を訴えてピットに戻った。
その間、マクラーレンのフェルナンド・アロンソが渾身のアタックで1分34秒499を記録しトップ10圏内に入った。2度目のコースインをしたストロールは、5番手にジャンプアップ。フェルスタッペンも再びコースインするも、不調なマシンに苦戦し、15位圏内に入ることができなかった。
チェッカーフラッグ直前、ザウバーのアントニオ・ジョビナッツィが最終コーナーで激しくクラッシュ。コーナー出口アウト側の縁石に引っかかり、フロントタイヤのコントロールを失ったジョビナッツィは、コースを横切ってコースアウト。その後、マシン右側をタイヤバリアに激しく衝突させた。
マクラーレンのストフェル・バンドーンは16番手。セッション序盤でスピンしたグロージャンが17番手、ルノーのジョリオン・パーマーが18番手、19番手はマシンが不調のフェルスタッペンだ。最後尾はフォースインディアのエステバン・オコンだった。以上の5名はQ1脱落となった。クラッシュの前に15番手タイムを記録していたジョビナッツィはQ1を突破したものの、マシンが大破してしまったため、Q2に出走することはできず。
また、ジョビナッツィのクラッシュによって、タイヤバリアの修復が行われたため、Q2スタートは10分遅れとなった。
Q2:渾身のアタックも、アロンソ13位
タイヤバリヤが無事に修復され、Q2がスタート。まずコースインしたのはストロールだった。その後、スーパーソフトタイヤを履いたメルセデスとフェラーリ勢がコースイン。
まずはライコネンが1分32秒602、ベッテルが1分32秒391で続く。ハミルトンは1分32秒406を記録するが、ベッテルに0.015秒及ばなかった。
2チームとアタックのタイミングをずらしたリカルドが1分33秒546で5番手タイム。その後ウイリアムズのふたりが、0.2秒差でリカルドの後ろにつけた。
各車は一度ピットに戻り、タイヤを履き替えて2度目のコースイン。Q3進出圏内であるフェラーリのふたりも、新品タイヤで2度目コースインをした。
ルノーのニコ・ヒュルケンベルグがタイムアップで6番手タイム。ダニール・クビアト(トロロッソ)は8番手となった。
ライコネンがさらにタイムを更新。1分32秒181でトップに浮上した。このタイムは、2004年にミハエル・シューマッハーが記録したラップレコードを更新するものだった。
結局、トロロッソのカルロス・サインツJr.は、タイムを更新できず11番手でQ2敗退。ハースのケビン・マグヌッセンは12番手。アロンソも1回目のアタック時に11番手につけていたものの、ライバルたちがタイムを向上させたため13番手。Q2脱落となった。マーカス・エリクソン(ザウバー)は14番手、Q2で走行していないジョビナッツィが15番手となった。
Q3:熾烈なタイム争いの末、ハミルトンPP
Q3スタートとともに、まずはメルセデス勢がコースインした。ハミルトンはテールを滑らせながらも、1分31秒902が記録し、Q2のライコネンのタイムを0.3秒上回った。ボッタスは1分32秒265で2番手。
続いてコースインしたフェラーリ勢もタイムアタックを行った。まずはベッテルが、1分32秒086でボッタスを上回ることができたものの、ハミルトンには0.184秒及ばなかった。ライコネンは4番手だ。
5番手のリカルド、その0.3秒差で6番手のヒュルケンベルグが続き、7番手にマッサがつけた。8番手はクビアトはマッサと0.9秒差だ。セッション前半で、ペレスとストロールは走行を行わなかった。
タイヤをリフレッシュし、多くのドライバーが2度目のコースイン。
チェッカーフラッグが振られる中、ハミルトンが自己ベストを更新し1分31秒678をマーク。ベッテルがそれを追うも約0.1秒及ばず。しかし、ボッタスに対しては1/1000秒上回った。
結局、ハミルトンがポールポジションを獲得。ベッテルもフロントロウの一角を確保した。ボッタスは3位、4位はライコネンと続いた。上位チームに1.3秒離されたリカルドは5位。ラストアタックでタイムを更新したマッサは6位で、ヒュルケンベルグを7番手に下した。8位は1回のアタックを終盤に行い、これをまとめたペレス。クビアトは9位。初のQ3進出となったストロールは10位となった。
中国GP決勝は、日本時間の明日15時にスタートする。
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2017年F1第2戦中国GP予選結果:
Cla | # | ドライバー | Chassis | エンジン | 時間 | ギャップ | km/h |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 1'31.678 | 214.049 | |
2 | 5 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 1'31.864 | 0.186 | 213.615 |
3 | 77 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 1'31.865 | 0.187 | 213.613 |
4 | 7 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 1'32.140 | 0.462 | 212.975 |
5 | 3 | ![]() | Red Bull | TAG | 1'33.033 | 1.355 | 210.931 |
6 | 19 | ![]() | Williams | Mercedes | 1'33.507 | 1.829 | 209.862 |
7 | 27 | ![]() | Renault | Renault | 1'33.580 | 1.902 | 209.698 |
8 | 11 | ![]() | Force India | Mercedes | 1'33.706 | 2.028 | 209.416 |
9 | 26 | ![]() | Toro Rosso | Renault | 1'33.719 | 2.041 | 209.387 |
10 | 18 | ![]() | Williams | Mercedes | 1'34.220 | 2.542 | 208.274 |
11 | 55 | ![]() | Toro Rosso | Renault | 1'34.150 | 2.472 | 208.429 |
12 | 20 | ![]() | Haas | Ferrari | 1'34.164 | 2.486 | 208.398 |
13 | 14 | ![]() | McLaren | Honda | 1'34.372 | 2.694 | 207.938 |
14 | 9 | ![]() | Sauber | Ferrari | 1'35.046 | 3.368 | 206.464 |
15 | 36 | ![]() | Sauber | Ferrari | |||
16 | 2 | ![]() | McLaren | Honda | 1'35.023 | 3.345 | 206.514 |
17 | 8 | ![]() | Haas | Ferrari | 1'35.223 | 3.545 | 206.080 |
18 | 30 | ![]() | Renault | Renault | 1'35.279 | 3.601 | 205.959 |
19 | 33 | ![]() | Red Bull | TAG | 1'35.433 | 3.755 | 205.626 |
20 | 31 | ![]() | Force India | Mercedes | 1'35.496 | 3.818 | 205.491 |
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 中国GP |
ロケーション | 上海国際サーキット |
執筆者 | Ben Anderson |