【F1】「今季のマシンは強風の影響を受けやすい」とボッタス
バルテリ・ボッタスは、テスト2日目のスピンの原因がタイヤでなく、強風によってダウンフォースが突然失われたからだと主張している。






2月27日から3月2日まで開催されたF1シーズン前の合同テストでは、多くのドライバーがインシデントに見舞われた。そのうちのひとつのインシデントを起こしたのは、メルセデスのバルテリ・ボッタスだ。ボッタスは2日目のターン9で強風に襲われ、スピンを喫している。
コーナリング中にタイヤがグリップを失うことで、スナップオーバー(コーナー入り口でアンダーステア状態になったまま、アクセルを踏み続けると突然オーバーステアになる現象)が引き起こされるという説があるが、ボッタスは強風がインシデントを引き起こした大きな要因であると考えている。
「タイヤの面で言えば、グリップが突然失われるというという点では、大きな違いはないと思う」
そうボッタスはインシデントについて説明した。
「タイヤが温まっていない時、こういうことが簡単に起きる可能性がある。特にハードコンパウンドの場合は、作動させるのが難しいこともある。しかもオーバーステアだったならば、マシンは非常に敏感になる。すると、突然グリップを失うんだ」
「しかし温まりやすい柔らかいコンパウンドでは、昨年よりもグリップの失われる速度がとても早いと感じた」
「テスト2日目は強風が吹いていた。そのコンディションでマシンは、以前よりもとても敏感になったと思うんだ」
「今季のマシンのエアロは、強風から大きな影響を受けると思う。ダウンフォースの量が多くなったからね。強風が吹くと、通常よりもダウンフォースが大きく失われてしまうんだ。だから少し難しくなっている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | Barcelona pre-season testing I |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | バルテリ ボッタス |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Jonathan Noble |