【F1】分析:フェラーリにとってハンガリーは試練か、それとも転機か?

今週末、1年の折り返しを迎えるF1。ランキング首位を走るフェラーリと、それを追うメルセデスの状況をmotorsport.com記者が分析。

 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)にわずか1ポイント差でドライバーズランキングの首位に立っている。しかし彼は、このまま自身がトップに居続けるためには、フェラーリが転換点を必要としていることに気がついているだろう。

 事実、今週末のハンガリーGPでは、F1のタイトル争いを支配しているのはフェラーリではなくメルセデスであるということが白日のもとに曝されるはずだ。

 おそらく今シーズンのターニングポイントだったと見なされるであろうモナコGP以来、最近の寸評では、フェラーリにとっては悪い解釈がなされている。

 フェラーリはワンツーフィニッシュを果たしたモナコGP以降の4レースで、79ポイントを獲得してきた。しかし一方で、レッドブルは77ポイントを獲得しており、フェラーリは彼らよりわずか2ポイント多いだけである。さらに心配すべきなのは、同じ4レースでメルセデスが151ポイントも獲得していることだ。

 しかし、なぜメルセデスの獲得ポイントがこれほどまでに急に増えたのか、という理由を現時点で判断するのは困難である。

 カナダ、バクー、オーストリア、シルバーストンといったコースは、よりパワーがあってホイールベースの長いメルセデスに適したトラックだったが、フェラーリはこういったサーキットでメルセデスに勝つことができないのだろうか?

 直近の4レースでは、メルセデスが最速であるということが証明されてきたが、シーズン開幕直後は、そのポテンシャルは”プリマドンナ”のようなマシン特性(つまりセッティングがしづらい)によって隠されてしまっていたとも言われている。そして苦戦したモナコGPの後、そのポテンシャルを全て開放するベストな方法を、彼らが見つけたのだろうか?

 もしくは、バクーからオイル燃焼が厳格化されたことや、オーストリアで強化されたフロアを導入しなければならなくなったシーズン中盤のルールの明確化によって、とりわけフェラーリが問題を抱えるようになったのだろうか?

 結局のところ、今年の初めにはフェラーリのパワーユニットはメルセデスよりもパワフルだという意見があったことを考えると、オイル燃焼のルールが適用されて以降、特に予選Q3でのフェラーリの状況が変わったというのはある意味事実である。

 また、暖かい気候の方がフェラーリには適しているとも言われていて、その上でタイトであり曲がりくねってもいるハンガロリンクの環境は、メルセデス以上に合っているはずである。また、ハンガロリンクでは絶対的なパワーはそれほど重要ではない。

 フェラーリは、ブダペストでの”逆襲”が極めて重要であるということを理解しているが、同様にメルセデスも気を引き締めてくるはずだ。というのも現行のターボハイブリッドを使用するようになってからは、ハンガロリンクではレッドブル、フェラーリ、メルセデスが各1勝ずつしているのだ。

 ハミルトンはこれまで、ハンガリーで5勝を挙げている。この事実は、メルセデスがサマーブレイク前にチャンピオンシップのリードを広げられるという”希望”に繋がることだろう。しかしメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、「彼のドライビングは素晴らしい。しかし、それをできるマシンを手にすることが必要なのだ」と話した。

「ソチでは、彼は全体的にグリップ不足に悩まされたのに、チームメイトのバルテリ(ボッタス)はよくやったことを思い出して欲しい。彼はモナコでも大きくつまずいた」

「新しいレギュレーションのおかげで、以前のようにうまくいくかどうかはわからない。リードを築いてサマーブレイクを迎えられるといいのだが」

「しかし、一時的なリードはチャンピオンシップにおいていかなる意味もなさないのだ」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ハンガリーGP
サーキット ハンガロリンク
ドライバー セバスチャン ベッテル
チーム フェラーリ
記事タイプ 分析