【F1】打倒フォースインディア。ウイリアムズが積極的アップデート投入
ウイリアムズはオーストリアGPに積極的なアップデートを持ち込み、トップ3チームの直後のポジションを、堅実に確保しようとしている。









ウイリアムズは、2週間前に行われたアゼルバイジャンGPで、ルーキーのランス・ストロールにより今季初表彰台となる3位のポジションを手にした。しかし、今季力強いパフォーマンスを発揮し続けているフォースインディアには、まだ42ポイントの遅れのランキング5位に位置している。
この状況を打破すべく、ウイリアムズはオーストリアGPに、積極的なアップデートパッケージを持ち込んできた。それを見ると、今季他のチームが採用したアイデアが、多く取り入れられているようだ。
まず、フロントウイングのステーが新しくなった。この新ステーは、形状が新しくなっているだけではなく、マクラーレンMCL32を連想させるような、スリットが開けられている。
マシンのフロント部には、メルセデスのような巨大なウイングレットが、コクピットの側面に取り付けられている。これはサイドポッドへ向かう気流を改善し、エアロと冷却面の双方に利益をもたらすと考えれらる。
バージボードとサイドポッドにも、変更が加えられた。特にバージボードは、その下部が櫛状に前方に突き出す形状になっており、これもメルセデスが採用しているものに酷似している。
ストロールは、風洞実験で出た数値が、正確に再現されることを期待していると語った。
「ポジティブじゃないといけない」
そうストロールは語る。
「紙の上では、間違いなくポジティブだ。しかしその後実際に試してみて、それがどう働いているのかを把握して初めて、それが本当にどんなモノなのかを知ることになる。うまくいけば、それは正しい方向への第一歩だ。それが、僕らの目指すところだ」
しかしストロールは、今回のアップデートがうまくいったとしても、フォースインディアとの激しい戦いが終わることはないだろうと考えている。
「おそらく、どんなサーキットでも、フォースインディアとの戦いになることだろう」
そう彼は言った
「いくつかのレースは彼らの方がいいかもしれない。でもその他のいくつかは、僕らの方がいいはずだ。しかし、僕らは自分たちのポジションを、しっかり把握する必要がある」
「毎週末、表彰台を目指して戦うなんてことはではない。僕らは、自分たちのポジションを知っている。レッドブルやフェラーリ、そしてメルセデスと戦えると考えるのは、少し楽観的すぎる。でも、良い仕事さえできれば、多くのポイントを獲得することができるだろう」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Jonathan Noble |