【F1】新ウエットタイヤ、開幕前のバルセロナで全チームがテスト

最初のプレシーズンテストが行われるバルセロナで、少なくとも1日は新しい幅広のウエットタイヤを全チームがテストすることになった。

 F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、すでに2017年マシンのダウンフォースをシミュレーションした旧型マシンで、幅広になった新しいウエットタイヤを計2日間テストしている。

 しかし、ピレリは開幕戦オーストラリアGP前までに、全チームにデザインが新しくなったウエットタイヤを試走してほしいと考えていた。その思惑通りに、2月27日から3月2日にかけてスペインのバルセロナで開かれる、最初のシーズン前テストでウエットタイヤのテストが行われる予定にある。

 今季からレギュレーションが新たになり、ウエットコンディションの影響でセーフティカー先導でレースがスタートしたとしても、路面が改善された後に各車がグリッドに着き、再びスタンディングスタートが行われる。そのため、もし開幕戦までにテストを行わなかった場合、新しいウエットタイヤの経験がないまま、ドライバーたちは濡れたグリッドにつかなければならなくなる。

ウェットタイヤに起きる変化

 濡れた路面を人工的にシミュレーションするのはかなり困難であり、その上、以前のウエットタイヤのデータを持っている各チームは、ウエットタイヤのテストに丸1日を捧げることになればあまり乗り気ではないだろう。

 しかし2017年からタイヤが幅広になったことで、ピレリのインターミディエイトとフルウエットタイヤのパフォーマンスだけではなく、それぞれのタイヤの理想的なラップタイム・ウインドウ(ドライタイヤのラップタイムに基づいた最適なタイヤコンパウンドを決定するための指標)にも変化が起きると考えられる。

 2016年シーズンは、ドライタイヤでのラップタイムの約112%がインターミディエイトタイヤ切り替えの目安となるタイムだった。フルウエットタイヤは118%以上が目安となっていた。

 ダウンフォースが増えた2017年のマシンでは、これらの値が異なってくると予想されており、ウエットコンディションでのレースを経験する前に、チームが新しいマシンの影響を理解しておくことは理にかなっている。

 バルセロナのプレシーズンテストの最初の3日間に雨が降らなければ、最終日である3月2日にウエットコンディションを想定したコースを人工的に作成し、ウエットタイヤのテストをすることをピレリとチーム間は合意したと考えられている。

 今月初め、ピレリのモータースポーツディレクターであるポール・ヘンベリーは、ピレリが今年フルウエットタイヤのパフォーマンスを変更したがっていることを明かした。

「我々はウエットタイヤに関して、シーズンを通してウォームアップ時間の短縮に取り組んでいく。これは、特にスタンディングスタートと関連している」

「そのため、我々はシーズン中もこの改善に取り組んでいくだろう」

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シリーズ F1
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