【F1】松下信治「F2でトップ3に入り、スーパーライセンスを獲得する」
松下信治は、今季のF2でベスト3に入り、F1参戦のために必要なスーパーライセンスを獲得できると自信をみせている。






ホンダの育成ドライバーである松下信治は、今季ARTグランプリからF2に参戦している。そして彼は、ランキング3位以内に入り、F1参戦のために必要なスーパーライセンスを獲得できると自信をみせている。
F2(旧GP2)に参戦して今年で3年目になる松下は、今季のバルセロナとハンガリーで優勝し、現在ランキング6位に位置している。
F1参戦のために必要なスーパーライセンスを獲得するためには、特定の選手権のランキングに応じて与えられるライセンスポイント”40”が必要だ。GP2参戦初年度で年間9位、2年目は年間11位だった松下は、現在それを3ポイント取得している。しかし、来季F1昇格を果たすためには、今季名称が変わり格上げされたF2で年間3位以内に入らなければならない。
スーパーライセンス獲得を狙う松下は、現在3位のアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)に残りの4ラウンドで追いつくために、32ポイント差を埋めなければならない。
「今年の僕の目標はF2でトップ3に入り、スーパーライセンスを獲得して、来年F1に乗ることです」
そう松下は語る。
「F2でうまくやれれば、来年のことも見えてくると思います」
「(ランキング3位に入れる)可能性は高いと思っています。ハンガリーは困難なレースでしたが、スパは好きなトラックですし、マシンもかなり良い感じに仕上がっています。だから良い仕事ができると確信しています」
もし今季ランキング3位以内を逃した場合、来季は4年目のF2に挑戦することになるのかと松下に訊くと、彼は次のように答えた。
「そうはならないでしょう。でも僕はきっとトップ3に入ることができると思います」
先週行われたハンガロリンク合同テストで松下は、ザウバーのマシンに乗り初のF1マシンドライブを体験した。ザウバーは当初、ホンダと来季のパワーユニット供給契約を結んでいたが、これは解除されることとなった。
そのためホンダは、現在トロロッソと話し合いを行なっていると見られる。もしこの契約が締結され、松下がスーパーライセンスを取得することができれば、彼がドライブするマシンはトロロッソになる可能性がある。
トロロッソに乗る可能性について松下に尋ねると、「それは僕がコントロールできるものではありません。僕がやらなくてはいけないのはF2でうまくやることだけです」とだけ語った。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | 松下 信治 |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Jamie Klein |