【F1】英で2台にトラブル発生のルノー「こんなに苦しむはずでは……」
ルノーチーム代表のシリル・アビデブールは、イギリスGPでニコ・ヒュルケンベルグにもトラブルが起きていたと明かした。









ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは、イギリスGPで今年1番とも言えるパフォーマンスを発揮したが、レース終盤は排気ガスが漏れていたことにより、エネルギー回生にトラブルを抱えていたという。そのため、グリッド後方から追い上げていたレッドブルのダニエル・リカルドに易々とオーバーテイクされ、6位でレースを終えた。
「最後の数周はエネルギーが足りず、パワーがなかった」とヒュルケンベルグは語った。
「何が起こったかはわからないけど、確かにストレートでスピードを失っていたんだ」
「それで、ダニエルは僕を簡単に追い抜くことができた。もし問題がなければ、彼を僕のマシンの後ろに抑えておくこともできたはずだ。だけどそうはならなかったし、僕たちは今回の結果に満足するべきだと思う。チームは週末の間ずっと、素晴らしい仕事をしていた」
一方で、チームメイトのジョリオン・パーマーはトラブルによりフォーメーションラップ中にマシンを止め、地元イギリスGPをスタートすることなくリタイアしている。ルノーのチーム代表であるシリル・アビデブールは、ルノーは信頼性の問題をできる限り早く解決することに集中しなければならないと述べた。
「振り返ってみれば、今回は2台のマシンともに問題が発生しているので、我々はまだ信頼性に満足できていない。それが我々の弱点であることは認識しており、きちんと解決する必要がある」
そう彼はmotorsport.comに語った。
「正直に言って、我々のプログラムの進行度からみても、これほど信頼性に苦しまなければならない理由などまったくない。我々が集中すべきなのは、パフォーマンスが我々の望む方向に向かっているかどうかなのだが、信頼性にも集中しなければならない」
アビデブールは、今シーズンこれまでで最も力強いパフォーマンスを発揮した週末を祝ったが、ヒュルケンベルグ同様、トラブルがなければリカルドよりも前の5位でフィニッシュしていた可能性はあると考えている。
「力強いレースだった。ミスはなかったし、作業は完璧、戦略も良かった」と彼はレースを振り返った。
「例外なのはレース終盤、排気ガスが漏れていることに気づいた時だ。ガスが漏れていたことでエネルギー回生が足りなくなってしまい、リカルドの攻撃を封じ込めることが全くできなかった」
「それがなければ、我々は彼を抑え込むことができたと信じているが、ファイナルラップに入ったその時点ではマシンをゴールさせることが目標だった」
「残り周回数が多ければもっと大きな影響が出たかもしれない、その小さなリークを我々は詳しく調査する必要がある」
ルノーは、今回のイギリスGPに新しいフロアを投入している。チームはそれが、これから投入される多くのアップデートの”引き金”となると語り、ヒュルケンベルグも開発によってシーズン後半の戦闘力が上がることを期待している。
「このフロアを持ち込んだということは、僕たちにとっては重要な出来事だった。そしてそれが、大きな影響をもたらすんだ」とヒュルケンベルグは語った。
「もっと多くのアップデートが投入されることがわかっている。(次戦のハンガリー)ブダペストでさえね」
「シーズン前半はまずまずだった。僕がいつも期待しているのは、ポイントを獲得することだ。だけど、今はまだ中団争いの中心から少し遅れている」
「この開発のスピードから言って、シーズン後半はもっと力強い戦いができると期待している。フォースインディアやハース、ウイリアムズともっと戦って、彼らからポイントを奪うことができると思う」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ニコ ヒュルケンベルグ |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Adam Cooper |