【ギャラリー】美しく個性的なマシン”粒ぞろい”だった1992年のF1

1.アイルトン・セナ
2.ゲルハルト・ベルガー
エンジン：ホンダRA122E（V12）

1.アイルトン・セナ
2.ゲルハルト・ベルガー
エンジン：ホンダRA122E（V12）

3. オリビエ・グレイヤール
4. アンドレア・デ・チェザリス
エンジン：イルモア2175A（V10）

5. ナイジェル・マンセル
6. リカルド・パトレーゼ
エンジン：ルノーRS3C、RS4（V10）

7. エリック・ヴァン・デ・ポール
8. ジョバンナ・アマティ
8. デイモン・ヒル
ジャッドGV（V10）

7. エリック・ヴァン・デ・ポール
8. デイモン・ヒル
エンジン：ジャッドGV（V10）

9. ミケーレ・アルボレート
10. 鈴木亜久里
エンジン：無限ホンダMF351H（V10）

11. ミカ・ハッキネン
12. ジョニー・ハーバート
エンジン：フォードHB（V8）

11. ミカ・ハッキネン
12. ジョニー・ハーバート
エンジン：フォードHB（V8）

14. アンドレア・キエーザ
15. ガブリエル・タルキーニ
エンジン：フォードHB（V8）

14. アンドレア・キエーザ
14. エリック・ヴァン・デ・ポール
15. ガブリエル・タルキーニ
エンジン：フォードHB（V8）

16. カール・ヴェンドリンガー
16. ヤン・ラマース
17. ポール・ベルモンド
17. エマニュエル・ナスベッティ
エンジン：イルモア2175A（V10）

19. ミハエル・シューマッハー
20. マーティン・ブランドル
エンジン：フォードHB（V8）

19. ミハエル・シューマッハー
20. マーティン・ブランドル
エンジン：フォードHB（V8）

23. クリスチャン・フィッティパルディ
24. ジャンニ・モルビデリ
エンジン：ランボルギーニ3512（V12）

23. クリスチャン・フィッティパルディ
23. アレッサンドロ・ザナルディ
24. ジャンニ・モルビデリ
エンジン：ランボルギーニ3512（V12）

25. ティエリー・ブーツェン
26. エリック・コマス
エンジン：ルノーRS3B、RS3C（V10）

27. ジャン・アレジ
28. イワン・カペリ
エンジン：フェラーリTipo040（V12）

27. ジャン・アレジ
28. イワン・カペリ
28. ニコラ・ラリーニ
エンジン：フェラーリTipo040（V12）

29. ベルトラン・ガショー
30. 片山右京
エンジン：ランボルギーニ3512（V12）

32. ステファノ・モデナ
33. マウリシオ・グージェルミン
エンジン：ヤマハOX99（V12）

34. ロベルト・モレノ
34. アレックス・カフィ
35. ペリー・マッカーシー
35. エンリコ・ベルタッジア
エンジン：ジャッドGV（V10）

22

　2021年から、F1のレギュレーションが大きく変更される。これに伴い、マシンも大幅変更……つまり、現行のレギュレーション下で生み出されるマシンを目にできるのが、今季（2020年）が最後ということになる。

　このレギュレーション変更は、レース中のオーバーテイクを増やすための試みとして実施されるものだ。現状のF1マシンは、車両の上側、つまり前後のウイング等でダウンフォースを生み出そうとしているクルマだ。2021年からはこれを変更し、マシンの下側、つまりフロア下でダウンフォースを生み出すクルマにしようとしている。こうすることでマシン後方で生み出される乱流を削減し、オーバーテイクしやすいようにすることが目指されている。

　どんなマシンが登場するのか……格好良いマシンだったらいいな……そんな想いをみなさんお持ちだろう。この企画では、マシンの格好良さが粒ぞろいだと言われるシーズンをご紹介しようと思う。

　今から遡ること28年前。1992年のF1である。当時は空力が日に日に進化していた時代。技術開発が進み、F1にもコンピュータが多く導入され始めた頃だ。マシンにコンピュータを搭載できるようになったことで、様々なハイテクデバイスが誕生。エンジンや燃料噴射システム、ギヤボックスなども電子制御されはじめた頃だ。また、マシン開発にもコンピュータが導入され、ここから飛躍的にその影響力を増していった。

　ただ、まだまだ人の手・頭脳がダイレクトに活かされ、”熟練の技”が必須だった時代でもある。コンピュータが算出したデータと人間の知恵……それぞれの合間を取り持って生み出されたマシンは、いずれも個性的なデザインだった。