【F1】2017年に各F1チームが受け取る分配金額が明らかに

2016年の成績に応じ、FOMから2017年に各チームに分配される金額が明らかになった。フェラーリが最も多くの分配金を受け取る。

 毎年シーズンスタート時に、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)は、3つの収入について提示することになっている。その3つとは、開催権料、放映権料(メディア著作権)、そしてホスピタリティやコースサイド広告など”その他”の収入だ。

 FOMの2017年の総売り上げ高は18億3000万ドル(約2072億円)になると推定されており、そのうち13億8000万ドル(約1562億円)が基礎的な収益であると考えられている。この基礎的な収益のうち約68%が、チームに分配されている。

 約9億4000万ドル(約1064億円)にもなるこの数字は、前年比で約3.5%減少すると見込まれている。それはFOMの新しいオーナーであるリバティメディアの計画によってマーケティングコストの増加が予想され、さらにグランプリの開催数が21戦から20戦に減るからだ。

 この分配金は、4月から9回の分割で各チームに支払われる。

 各チームが受け取る分配金額は、当該シーズンのパフォーマンス、過去のシーズンにおける成功、そして特別な契約を含む一連の要因に基づいている。

 以下の表は、motorsport.comが算出した分配金額である。

2017年FOM分配金額(単位は100万ドル)

チーム A B C  D E E  合計  2016年比  2016年順位
 フェラーリ  36  41 (13%)  77  68  35    180  -9%  3

 メルセデス

 36  61 (19%)  97    39  35  171  -  1
 レッドブル  36  52 (16%)  88    39  35  161  +12%  2
 マクラーレン  36  31 (9%)  67    30    97  +18%  6
 ウイリアムズ  36  33 (10%)  69      10  79  -9%  5
 フォースインディア   36  36 (11%)  72        72  +7%  4
 トロロッソ  36  23 (7%)  59        59  +3%  7
 ルノー   36  16 (5%)  52        52  -19%  9
 ザウバー  36  13 (4%)  49        49  -10%  10
 ハース  *****    19 (6%)  19        19  -  8
 合計  324.5  324.5  649  68  143  80 940   965 (-3.5%)  
A: 均等分割の基礎的分配金(過去3年中2年以上参戦したチームのみ)
B: 前年コンストラクターズランキングに応じた分配金
C: AとBの合計
D: 長期間にわたってF1に参戦することに対する分配金
E: コンストラクターズランキングボーナス(4チーム)
F: その他(レッドブルとメルセデスは2020年からの”二者間協定”に合意したため。ウイリアムズは歴史的な貢献による分配金)
G: 合計

 1列目は、過去3年間のうち2年以上参戦したチームに支払われる額である。支払いを受ける資格を有するチームは均等に受け取ることができ、それぞれ3600万ドル(約40億円)になると推定されている。当初はここにマノーも入っていたため、その額は3250万ドル(36億8000万円)になり、前年より100万ドル(1億2000万円)少なくなる予定だった。しかしマノーが撤退したことによりその分配金額は、他の9チームに振り分けられることになった。なおハースは1シーズン目の参戦だったこともあり、この支払いを受ける要件を満たしていない。

 2列目は2016年のコンストラクターズランキングに基づいた額で、1位から10位までのチームがその支払いを受ける権利を有する。1位のメルセデスは総額の19%を手にし、10位のザウバーは4%を受け取ることになっている。

 またフェラーリとメルセデス、さらにレッドブルとマクラーレンは、コンストラクターズランキングに応じたボーナスを受け取る契約に合意している。またフェラーリは、F1の初期から参戦していることに応じた額を、ウイリアムズも”歴史的”な貢献に対する支払いを受け取っている。

 レッドブルは、2020年から実行される予定の二者間協定のサインした最初のチームであったため、これに対して3500万ドル(約39億6000万円)の支払いを受け取っている。その後、メルセデスもこの協定に合意したため、レッドブルと同額を受け取っている。

 これらの結果、フェラーリは合計で1億8000万ドル(約203億7000万円)を受け取ることになっている。この金額は分配金総額の約1/5を占めるが、前年より1200万ドル(約13億6000万円)少なくなっている。

 とはいえこのフェラーリが受け取る金額は、フォースインディアよりも1億0800万ドル(約122億3000万円)も多い。コンストラクターズランキングの順位がひとつしか変わらないのにだ(フェラーリはランキング3位で、フォースインディアはランキング4位)。また、メルセデスは3年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得したにもかかわらず、フェラーリより900万ドル(約10億2000万円)少ない。

 またフォースインディアとウイリアムズは、マクラーレンよりもコンストラクターズランキングが上だったにもかかわらず、支払額はマクラーレンよりも大幅に少ない。

 分配金額の総額を各チーム均等に分配すると、1チームあたり9400万ドル(約106億4000万円)を手にすることになる。つまりフェラーリは8600万ドル(約97億4000万円)の減収となるが、ザウバーは4500万ドル(約50億9000万円)の増収になるという計算だ。

 motorsport.comでは、この件についてFOMに問い合わせを行ったが、回答が寄せられることはなかった。

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シリーズ F1
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