アブダビ予選:ハミルトン、今年最後も驚速PP。トロロッソ試練の予選

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アブダビ予選:ハミルトン、今年最後も驚速PP。トロロッソ試練の予選
執筆: 田中健一
2018/11/24 16:02

F1アブダビGPの予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが、自身通算83回目のポールポジションを獲得した。

 F1アブダビGPの予選が行われ、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。2番手はベルテリ・ボッタス、3番手にはセバスチャン・ベッテルがつけた。トロロッソ・ホンダ勢は、2台揃ってQ1脱落となった。

 セッションは現地時間17時から、夕焼けに染まるヤス・マリーナ・サーキットで行われた。気温28度、路面温度32度というコンディションである。

予選Q1:大激戦の中団争い。トロロッソ勢はQ1敗退

 各国の王室関係者が訪れるなど、いつも以上に華やかな雰囲気で始まった予選Q1。フリー走行3回目でトラブルに見舞われたダニエル・リカルド(レッドブル)のマシンは、まだ作業を受けている状態だ。

 まずはトロロッソ勢が好スタート。ガスリーが1分38秒707、ハートレーも0.006秒差でこれに続き、ザウバー勢を抑えた。

 ただこれをあっさりと上回ったのはキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢。ライコネンが1分37秒010を記録するとベッテルがそれを上回る1分36秒946を叩き出した。

 メルセデス勢はフェラーリには及ばず、3番手と4番手。レッドブルは遅れてコースインし、リカルドも修復が間に合った。彼らはハミルトンとボッタスの間に割り込み、4番手と5番手となった。

 ただしメルセデス勢はコースに残り、2度目のアタックを実施。ふたりはライコネンを上回り、2番手ボッタス、3番手ハミルトンと続いた。

 中団グループ勢で驚くべき速さを見せたのはハースのロマン・グロージャン。セクター1で全体ベストを記録し、ボッタスの0.26秒遅れにつけた。

 ただ、このグロージャンを上回ってみせたのは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ。ヒュルケンベルグは0.006秒グロージャンを上回って、ボッタスの後方に付けた。チームメイトのカルロス・サインツJr.も僅差で続いている。

 セッション残り5分、10番手以下のマシンは全車2度目のコースイン。ハートレーとマクラーレンのふたりは、3度目のコースインである。

 その中で、シャルル・ルクレール(ザウバー)はセクター1とセクター2で全体ベスト。セクター3で若干タイムを落とし、結局7番手でQ1を終えた。それ以上に驚きの走りを見せたのは、フォースインディアのエステバン・オコンで、4番手に飛び込んで見せた。

 トロロッソ・ホンダの2台は、タイムアップできず。特にガスリーは最終セクターでマシン後方から白煙を吹き上げてスローダウン。結局2台揃ってQ1敗退となってしまった。

 今回のレースがF1で”とりあえず”最後のレースとなるフェルナンド・アロンソは、14番手で辛くもQ2進出となった。

 トロロッソ勢の他、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ウイリアムズの2台がQ1敗退となっている。

Q2:決勝スタートタイヤも懸かった大接戦。リカルド10番手で薄氷の突破

 続いて行われた予選Q2。今回のグランプリはハイパーソフトタイヤのデグラデーションが大きいため、トップ3チーム+フォースインディア勢がウルトラソフトタイヤを履いてコースインした。

 まずはハミルトンが、ウルトラソフトタイヤながら1分35秒693のコースレコードを記録。ボッタスを約0.7秒置き去りにした。フェラーリ勢はボッタスにも敵わず、2台共にハミルトンから約1秒遅れ。リカルドがこれに続いた。

 ただ躍進を見せる中団グループ勢。履いたタイヤが違うとはいえ、サインツJr.とルクレールはリカルドの0.1秒差以内に近づいた。フェルスタッペンは最初のアタックがうまくいかず、10番手止まりだった。

 残り3分となったところで、各車が2度目のコースイン。コース上は大渋滞の状況となった。ベッテルが2セット目のウルトラソフトタイヤを履いた以外は、全車ハイパーソフトを選択した。

 中団グループ勢が軒並みペースを上げる中、メルセデス勢はペースを落としてタイムを更新せず……ウルトラソフトタイヤでの決勝スタートを決めた、ライコネン、リカルドもなんとかウルトラソフトタイヤでのタイムでQ3進出を決めたが、特にリカルドは10番手ギリギリでの突破となった。

 フェルスタッペンはハイパーソフトタイヤで2番手。ベッテルは2セット目のウルトラソフトタイヤで3番手となった。

 中団勢の最速はルクレールで5番手と大健闘。ヒュルケンベルグ6番手、グロージャン7番手、9番手オコンまでがQ3進出を果たした。

 サインツJr.は11番手で惜しくもQ2脱落。アロンソは15番手でF1最後の予選を終えた。

Q3:ハミルトン圧巻のアタックでPP。ボッタス&ベッテルも肉薄

 続いて行われた予選Q3。今季最後のポールポジションを決める、運命のセッションである。

 セッション開始早々、各車がコースイン。全車がハイパーソフトタイヤを履いた。

 まずグロージャンが1分36秒192で目標タイムを叩き出すと、ハミルトンが脅威のタイム……ミスがありながらも、1分35秒295を記録してしまう。ボッタスもこれに0.1秒差まで迫った。

 レッドブル勢とライコネンはこれには及ばなかったが、ベッテルは0.057秒差の2番手に入った。まさに今季最終戦、意地と意地のぶつかり合いという様相である。

 残り3分半、まずはハミルトンが2度目のコースイン。フェラーリ勢はギリギリまでコースインを遅らせ、ベッテルが最も最後にアタックをするドライバーということになった。

 ハミルトンは1分34秒794までタイムを更新。ボッタスは及ばずも、0.162秒差と僅差につけた。

 ベッテルはセクター2まではハミルトンを上回るペースで走っていた。しかしながら、セクター3でメルセデスに届かず、3番手止まりとなった。

 これでハミルトンが通算83回目のポールポジションを獲得。ボッタスが2番手につけ、メルセデス勢がフロントロウを占めた。ベッテル3番手、ライコネン4番手とフェラーリ勢が2列目。レッドブル勢が3列目を占めた。

 中団勢首位はグロージャン。ルクレールがこれに肉薄した。以下オコン、ヒュルケンベルグという順になった。

→2018年F1第21戦アブダビGP予選結果

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シリーズ F1
イベント アブダビGP
執筆者 田中健一