F1アブダビGP予選:ハミルトン10戦ぶりPP。フェルスタッペンはフロントロウに並ぶ
F1最終戦アブダビGPの公式予選が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが第11戦ドイツGP以来のポールポジションを獲得した。
Pole sitter Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10
motosport.com
F1最終戦アブダビGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、タイムは1分34秒779だった。
太陽が照り付けたFP3終了から2時間。ヤス・マリーナ・サーキットは夕暮れ時を迎え、気温26℃、路面温度32℃というコンディションで予選がスタートした。
Q1:ハミルトンがトップ。アルファロメオが2台脱落
1まずは8分間のQ1がスタート。セッション開始から1分半後にアレクサンダー・アルボン(レッドブル)が先陣を切ってコースに向かって行った。
FP3でトップタイムを記録していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分36秒390で首位につけたが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分36秒231でそれを塗り替えた。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は最終コーナーの立ち上がりでスピンしてしまったが幸いマシンにダメージはなく、その後5番手タイムを記録した。
メルセデスの2台はエネルギーチャージとクールダウンのための周回を挟み、再度アタックを行なった。バルテリ・ボッタスが1分36秒200、ハミルトンが1分35秒851をマークしてワンツー体制を築いた。
終盤は中団チームによるQ2進出をかけた戦いに。アルファロメオはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィがラストアタックで揃ってタイムを上げ、脱落圏内から脱出したが、直後にハースの2台がタイムを更新したため、ノックアウトとなってしまった。そしてそのハースのロマン・グロージャンも、後続のランス・ストロール(レーシングポイント)がタイムアップしたことでノックアウトされてしまった。
セッショントップはハミルトン。Q1脱落はグロージャン、ジョビナッツィ、ライコネン、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)となった。
Q2:トロロッソ2台脱落。マクラーレンとルノーがQ3に
Q1に引き続き、コースに一番乗りしたのはアルボンだった。ただ本人はそれをよく思っていない様子で、無線で不満を訴えていた。
上位陣はフェラーリがソフトタイヤ、メルセデスとレッドブルがミディアムタイヤを履いてコースに出ていった。そしてハースのケビン・マグヌッセンもミディアムタイヤでアタックに入った。
まずはハミルトンが1分35秒634でトップタイムをマーク。フェラーリ勢だが、1段階柔らかいコンパウンドを使用しながらも、ハミルトンのタイムを上回ることができなかった。そしてパワーユニット交換によりグリッド最後方からのスタートが決まっているボッタスもアタックを行ない、ハミルトンから0.040秒差の2番手につけた。
脱落圏内にいたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ラストアタックで10番手に浮上するが、ランド・ノリス(マクラーレン)が8番手にジャンプアップしたことでノックアウトに。ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が土壇場で10番手タイムを記録し、中団チームではマクラーレンとルノーがQ3に進出することとなった。
Q2脱落となったのは11番手からセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、がスリー、ストロール、ダニール・クビアト(トロロッソ)、マグヌッセンとなった。ルノーとコンストラクターズランキング5位の座を争うトロロッソだが、明暗分かれる結果となった。
最終的にルクレールはミディアムタイヤで1分35秒543をマークし、トップでQ2を終えた。これで上位陣でソフトタイヤスタートとなるのはベッテルのみとなった。
Q3:ハミルトン久々のPP! フェルスタッペン3番手
ポールポジションを決するQ3がスタート。まずはハミルトンが1分34秒828でトップにつけ、ボッタスが1分35秒188でそれに続いた。
フェラーリの2台はセクター3でタイムを失っており、メルセデスの2台には届かなかった。ルクレールはハミルトンに対してセクター1とセクター2は上回りながらも、セクター3だけで0.563秒も遅れをとった。そんな中、フェルスタッペンは1分35秒139をマークしてメルセデス2台の間に割って入った。
セッション終了間際、各車は続々とラストアタックに向かった。しかし隊列の後方につけていたルクレールはアタックに入る前にチェッカーとなってしまい、ラストアタックを行なう前に予選を終えることになった。
ハミルトンは自身のトップタイムを1分34秒779に更新。ボッタスも自己ベストを更新したが、ハミルトンに0.194秒届かず2番手に終わった。
フェルスタッペン、ベッテル、アルボンはトップタイムを塗り替えることができず、ハミルトンのポールポジションが確定した。彼のポールポジションは第11戦ドイツGP以来10戦ぶりで、今季5回目となった。ボッタスは2番手につけたが前述の通りグリッド降格となるため、3番手のフェルスタッペンがフロントロウに並ぶ。以下ルクレール、ベッテル、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)と続いた。
中団勢最高位は7番手のノリス。8番手ダニエル・リカルド(ルノー)、9番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、10番手ヒュルケンベルグとなった。
【リザルト】2019年F1最終戦アブダビGP:予選結果
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | 7 | 1'34.779 | 210.958 | ||
2 | バルテリ ボッタス | 7 | 1'34.973 | 0.194 | 0.194 | 210.527 |
3 | マックス フェルスタッペン | 7 | 1'35.139 | 0.360 | 0.166 | 210.159 |
4 | シャルル ルクレール | 5 | 1'35.219 | 0.440 | 0.080 | 209.983 |
5 | セバスチャン ベッテル | 6 | 1'35.339 | 0.560 | 0.120 | 209.719 |
6 | アレクサンダー アルボン | 6 | 1'35.682 | 0.903 | 0.343 | 208.967 |
7 | ランド ノリス | 6 | 1'36.436 | 1.657 | 0.754 | 207.333 |
8 | ダニエル リカルド | 3 | 1'36.456 | 1.677 | 0.020 | 207.290 |
9 | カルロス サインツ Jr. | 6 | 1'36.459 | 1.680 | 0.003 | 207.283 |
10 | ニコ ヒュルケンベルグ | 6 | 1'36.710 | 1.931 | 0.251 | 206.745 |
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