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レースレポート

ホンダがW表彰台! “カオスな”レースをフェルスタッペンが制す。クビアトも3位表彰台

F1ドイツGPの決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。3位にトロロッソのダニール・クビアトが入り、ホンダパワーユニット勢が初のダブル表彰台を達成した。

Race winner Max Verstappen, Red Bull Racing

Race winner Max Verstappen, Red Bull Racing

Sam Bloxham / Motorsport Images

 F1第11戦ドイツGPの決勝がホッケンハイムリンクで行われた。刻々と路面コンディションが変わる大混乱のレースを制したのはマックス・フェルスタッペン。レッドブル・ホンダは第9戦オーストリアGPに続いて今季2勝目を挙げた。

 3位にはダニール・クビアト(トロロッソ)が入り、ホンダパワーユニット(PU)勢が初の2台表彰台を達成した。

 前日に行われた予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得。フェルスタッペンが2番手でフロントロウに並んだ。一方フリー走行から好調だったフェラーリ勢は相次いでトラブルが発生し、シャルル・ルクレールが10番グリッド、セバスチャン・ベッテルは最後尾からのスタートとなった。

 セッションは金曜、土曜とドライコンディションで行われていたが、日曜日は予報通り雨。今季初めてのウエットレースとなった。

 トラック上はかなり濡れており、レコノサンスラップからコースを飛び出すマシンが続出したこともあり、セーフティカー先導の下で複数周にわたってフォーメーションラップが行われた。なお、全車が深溝のウエットタイヤを装着した。

 4周のフォーメーションラップの後、通常のスタンディング方式でレースがスタートした。これにより、当初67周で予定されていた周回数が64周に減算された。

 フェルスタッペンはスタートに失敗。メルセデスのワンツー体制となり、5番グリッドのキミ・ライコネン(アルファロメオ)が一時的に3番手に浮上した。フェルスタッペンは4番手まで落ちたが、翌周にライコネンをかわした。

 2周目、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がターン11手前で単独スピンしクラッシュ。これによりセーフティカーが出動することとなった。

 このタイミングでベッテル、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)がピットイン。路面状況を見て、浅溝のインターミディエイトタイヤに交換した。

 翌周には各車続々とインターミディエイトに交換。一方、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(レーシングポイント)ら5台がステイアウトを選択した。

 5周目からレース再開。やはりインターミディエイトの方がコンディションに合っているようで、ウエットタイヤ勢は後退。たまらずピットインしたことにより後方に沈むこととなってしまった。

 メルセデスはハミルトン、ボッタスのオーダーでレースをリード。そこにフェルスタッペンが続いた。フェラーリ勢も順位を上げ、ルクレールが4番手、ベッテルが7番手に浮上してきた。その他ホンダ勢はピエール・ガスリー(レッドブル)がコースオフしポイント圏外に順位を落とした一方で、アルボンはピットインのタイミングが功を奏してか、9番手に上がった。

 15周目、ダニエル・リカルド(ルノー)のマシンがエンジンブローを起こしストップ。バーチャルセーフティカーが発動された。この隙をついてルクレール、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が2度目のピットストップを行い、再度インターミディエイトタイヤを装着してコースに出ていった。

 各車インターミディエイトでの走行が続くが、レコードライン上ははかなり乾いてきており、DRSの使用も解禁された。17周目、フェルスタッペンがボッタスにヘアピンで仕掛けるが挙動を乱し、オーバーテイクとはならなかった。

 22周目、ギャンブル失敗で後方に沈んでいたマグヌッセンがさらなるギャンブルに。ここでドライのソフトタイヤに交換した。この状況を見て、ベッテルも新品のソフトに変えた。

 今後の天候変化が読めない難しい状況ではあるが、徐々に各チームのピットが慌ただしくなりはじめ、ドライタイヤを履くドライバーが増えはじめた。

 27周目、ランド・ノリス(マクラーレン)がストップし、バーチャルセーフティカーに。その間にまたも雨が降りはじめ、再び各車インターミディエイトに交換しはじめた。

 ルクレールはこのタイミングでドライタイヤに交換したが、直後のラップで最終コーナー手前のターン15を曲がりきれず、クラッシュ。ツキを呼び込み、優勝争いにも絡んできていただけに、悔しいリタイアとなった。またもバーチャルセーフティカー導入となった。

 次の周にはなんとハミルトンも同じコーナーでコースオフ。こちらはコースに復帰できたものの、ウイングを壊し緊急ピットイン。予定外の事態にメルセデスのピットは大混乱で、首位を独走していたハミルトンは5番手まで転落した。

 バーチャルセーフティカーはセーフティカーへと変わり、レースがコントロールされる。この時点でトップはフェルスタッペンとなり、2番手以下はヒュルケンベルグ、ボッタス、アルボン、ハミルトンというオーダーとなった。

 34周目にレースは再開。なお、ハミルトンはピットエントリーの際に定められた場所から入らなかったとして、5秒のタイムペナルティが科せられた。

 ポジションを失ったメルセデス勢は、ヒュルケンベルグ、アルボンを攻略して2番手、3番手に浮上するが、その間にフェルスタッペンは10秒以上のマージンを築いていった。

 そんな中、40周目にヒュルケンベルグがコースオフ。悲願の初表彰台が狙える位置にいたが、彼もまた最終コーナー手前でグラベルの餌食となってしまった。これで3度目のセーフティカー出動に。ギャップを広げていた首位のフェルスタッペンはここで、順位を落とすことなく新しいインターミディエイトに履き替えることに成功した。

 46周目にレース再開。すると今度は各車ドライタイヤにスイッチするためピットに。このタイミングが命運を大きく分けることとなり、リスタート直前に入ったストロール、クビアトらが大きくジャンプアップ。一方でピットのタイミングが遅れた上、ペナルティを消化したハミルトンは一気に後退。トップ3はフェルスタッペン、ストロール、クビアトというオーダーになり、ハミルトンは12番手と、レースは近年稀に見る混沌としたものとなっていった。

 クビアトは51周目にストロールをとらえて2番手に。ホンダPU勢のワンツー体制が完成した。

 そして残り8周、ボッタスがターン1でスピン。バリアにクラッシュし、レースを終えた。これで4度目のセーフティカー出動となった。

 残り5周でリスタート。5番手のベッテルはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)をかわし、追い上げ体勢に。そんな中、ガスリーは残り3周でアルボンと接触し、リタイア。後にこの件はレース後に審議されることとなったがペナルティは出されなかった。

 フェルスタッペンはそのまま逃げ切り優勝。大混乱となったレースを冷静にまとめきり、レッドブル・ホンダに2戦ぶり2回目の優勝をもたらした。2位に入ったのは最後尾スタートのベッテル。終盤に驚異の追い上げでストロール、クビアトを相次いで攻略し、母国ドイツのファンを沸かせた。

 そして3位に入ったのはなんとクビアト。これでホンダPU勢が初のダブル表彰台を達成した。トロロッソとしても表彰台は2008年イタリアGP以来2度目となった。

 参戦200戦目という節目を地元で迎え、特別カラーリングで意気込んでいたメルセデスにとっては、まさに“悪夢”のような一日となった。結果的にハミルトンが11位、ボッタスがリタイアに終わり、昨年のオーストリアGP以来のノーポイントレースとなった。

【リザルト】F1第11戦ドイツGP:決勝

順位 ドライバー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Netherlands マックス フェルスタッペン 64 1:44'31.275       26
2 Germany セバスチャン ベッテル 64 1:44'38.608 7.333 7.333   18
3 Russian Federation ダニール クビアト 64 1:44'39.580 8.305 0.972   15
4 Canada ランス ストロール 64 1:44'40.241 8.966 0.661   12
5 Spain カルロス サインツ Jr. 64 1:44'40.858 9.583 0.617   10
6 Thailand アレクサンダー アルボン 64 1:44'41.327 10.052 0.469   8
7 Finland キミ ライコネン 64 1:44'43.489 12.214 2.162   6
8 Italy アントニオ ジョビナッツィ 64 1:44'45.124 13.849 1.635   4
9 France ロマン グロージャン 64 1:44'48.113 16.838 2.989   2
10 Denmark ケビン マグヌッセン 64 1:44'50.040 18.765 1.927   1

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