速報ニュース
F1
F1プライベーター通信簿(4):アルファロメオ|戻ってきた”伝統”。設備活用が鍵?
元重鎮F1デザイナーであるゲイリー・アンダーソンが、2019年シーズンのプライベーターチームの戦いぶりを評価。その4回目はアルファロメオ。

Gary Anderson
公開日時: 2019/12/20 8:57
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

2019年シーズンのF1にはビッグネームが戻ってきた。アルファロメオである。アルファロメオは、1950年の第1回F1世界選手権(イギリスGP/ヨーロッパGP)で勝利を収めたメーカー。しかもトップ3独占……4位以下を2周遅れにする、圧倒的な勝利だった。
つまりF1では、アルファロメオは”元祖”とも言える存在。F1の”歴史”とも言えるフェラーリでさえ、このアルファロメオから派生したといえるメーカーである。
そんなアルファロメオが、F1に帰ってきた。2018年までのザウバーが名称を変更し、歴史的自動車メーカーの名を纏ったのである。とはいえ、アルファロメオに投資した人々は、より大きな活躍を期待しているだろう。
ドライバーはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィという、ベテランと新進気鋭のコンビだった。
ライコネンの力量は疑うべくもないが、彼はフェラーリの”政治的なモノ”から抜け出せたことを喜んでいた。彼がマシンを速く走らせることを好んでいるのは、誰もが知っている。しかし、この新体制のチームを引っ張っていくつもりがあるならば、そのことにもっと力を入れる必要があるだろう。チームが苦労したのは、まさにそこだろうと考える。ライコネンは、ガレージに夜遅くまで残り、エンジニアと共に仕事をするようなドライバーではないのだ。
アルファロメオは、手にしているパッケージを最大限に活用するために、より密に仕事ができるトップドライバーと契約するべきなのかもしれない。あくまで理想的には……ではあるが。
■2019年アルファロメオの成績
最高グリッド:5位(1回)
レース最高位:4位(1回)
獲得ポイント:57(首位に対し25%/2018年は43ポイント)
表彰台:0回
私の印象では、2019年のアルファロメオは、チームがどのように機能するかという明確な考えなしに、ほとんどの週末に挑んだように見える。前進するためには、改善を施す前に現在の立ち位置を安定させ、そして理解する必要があると思う。
ドライバー別の成績を見れば、一方的な結果に終わったと言えるだろう。ライコネンはその経験を活かし、チームが常に力を注ぐべきドライバーとして、多くのポイントを獲得した。一方でジョビナッツィは、シーズンを通じて多くの苦労を経験。にも関わらず、置かれた立場の中では、適切な結果を得たようだ。新しいドライバーが自信をつける前には、こういうことが必要だ。しかも彼には、来年2回目のチャンスが与えられることになった。
■2019年アルファロメオのドライバー別成績
獲得ポイント:ライコネン43/ジョビナッツィ14
ベストグリッド:ライコネン5位(1回)/ジョビナッツィ7位(1回)
決勝最上位:ライコネン4位(1回)/ジョビナッツィ5位(1回)
アルファロメオは奇妙なチームのひとつであると言えるだろう。チームは、どんな方向性を目指しているのであろうか? 進歩への意欲があるのであれば、さらに専門的な知識を導入していく必要がある。スイスのヒンウィルには、風洞施設も含め、一流の施設が備わっている。しかし外部からは、それらの”宝物”を、最大限には活用していないように見える。
Read Also:
- F1プライベーター通信簿(3):トロロッソ|レッドブルとの関係をどう活かすか?
- F1プライベーター通信簿(2):ハース|苦戦の原因を、ついぞ把握することができなかった
- F1プライベーター通信簿(1):マクラーレン|築き上げてきたモノを信頼できるか?
- ライコネン、またも入賞ならず7戦連続ノーポイント「11位は最下位と同じ」
- “F1チーム代表が選ぶ”トップ10ドライバー2019発表。ルーキー勢高評価受ける
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 【動画】ロッシinメルセデス。9年ぶりのF1マシン走行の映像が公開
次の記事 佐藤琢磨の熱弁止まらず! 熱田カメラマン写真展トークショーはまさかの1時間延長
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
アントニオ ジョビナッツィ

フェラーリ51号車が土壇場で開幕ポール奪取。平川亮のトヨタ8号車が僅差2番手|WECイモラ予選
WEC
WEC
Imola
5 ヵ月前
フェラーリ51号車が土壇場で開幕ポール奪取。平川亮のトヨタ8号車が僅差2番手|WECイモラ予選

フェラーリ、昨年型マシンのSF-25を今週ムジェロでテストへ。空白の1ヵ月で2回の走行を予定
F1
F1 6 ヵ月前
フェラーリ、昨年型マシンのSF-25を今週ムジェロでテストへ。空白の1ヵ月で2回の走行を予定

フェラーリがフロントロウ独占。トヨタ勢は4、5番手から決勝へ。LMGT3でロッシ躍動|WEC第2戦イモラ
WEC
WEC
イモラ6時間レース
2025/04/20
フェラーリがフロントロウ独占。トヨタ勢は4、5番手から決勝へ。LMGT3でロッシ躍動|WEC第2戦イモラ

More from
アルファロメオ

混戦のタイトル争いは面白い! F1史で12回あった三つ巴&四つ巴の最終戦……その結末を振り返る
F1
F1
アブダビGP
9 ヵ月前
混戦のタイトル争いは面白い! F1史で12回あった三つ巴&四つ巴の最終戦……その結末を振り返る

【特集】F1の最新マシンと最古のマシン、どちらがお好き? 75周年だから徹底比較してみた
F1
F1 2025/05/14
【特集】F1の最新マシンと最古のマシン、どちらがお好き? 75周年だから徹底比較してみた

対するは最強のひとりハミルトン。かつてコンビ組んだボッタス、メルセデスF1での5年間は「現実から目を逸らしていた」
F1
F1 2023/12/27
対するは最強のひとりハミルトン。かつてコンビ組んだボッタス、メルセデスF1での5年間は「現実から目を逸らしていた」
最新ニュース

ホンダ、母国日本GPに特別カラーリングを用意! 1966年のRC181をモチーフに“挑戦”の原点を表現
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
2 分前
ホンダ、母国日本GPに特別カラーリングを用意! 1966年のRC181をモチーフに“挑戦”の原点を表現

ホンダ、本気のドライバー育成。”即戦力強化”プログラム導入へ……佐藤琢磨プリンシパル「早い段階から力を発揮できるようにするため」
F1
F1 F1 11 分前
ホンダ、本気のドライバー育成。”即戦力強化”プログラム導入へ……佐藤琢磨プリンシパル「早い段階から力を発揮できるようにするため」

メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」
F1
F1 F1
バーレーンGP
2 時間前
メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」

F1ドライバーになるために”必要なこと”を鍛える、ハースとトヨタの育成プログラム「それが結果に繋がっていけばいいと思う」
F1
F1 F1 3 時間前
F1ドライバーになるために”必要なこと”を鍛える、ハースとトヨタの育成プログラム「それが結果に繋がっていけばいいと思う」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録