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F1プライベーター通信簿(5):レーシングポイント|浮き沈みが激しかった1年

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F1プライベーター通信簿(5):レーシングポイント|浮き沈みが激しかった1年
執筆:
2019/12/21 11:54

元重鎮F1デザイナーであるゲイリー・アンダーソンが、2019年シーズンのプライベーターチームの戦いぶりを評価。その第5回目はレーシングポイント。

 2018年途中までF1に参戦していたフォースインディア。しかし財政難に陥ったため、夏休み明け以降はローレンス・ストロール率いるコンソーシアムが、事実上チームを買収。シーズン後半からは”レーシングポイント・フォースインディア”として、新規参入扱いで戦いの輪に加わった。

 そのチームは、2019年からは”レーシングポイント”と名称を整理し、シーズンを戦った。元をたどれば、ジョーダンを源流とする組織であり、資金難が解消さえた2019年には、もっと良い成績を残すだろうとの見方が強かった。しかし実際には、資金難に苦しんだ数年の空白期間を埋めるのに時間がかかった印象だ。

 投入されたアップデートは、期待された通りには機能しなかった。そしてそういうことが起きると、その理由を見つけるために、多大な研究開発を必要とする……この間、チームはまったく前進できていないのだ。

 チームのメンバーは堅実な基盤を持っている。そのため、それを活かすには今とは異なる働き方をする必要に迫られるだろう。

 彼らはこれまで、その日暮らしのやり方で仕事をしてきた。しかし今では、前もってしっかりと計画し、それに合わせて設計および研究を進めていくことができるようになった。ただそのことは、会社全体の哲学に変化をもたらすことになるだろう。そしてこれまで小さな規模で戦ってきたチームには、まだビッグチームに挑むことができるだけの構造が備わっていない。

■2019年レーシングポイントの成績
最高グリッド:5位(1回)
レース最高位:4位(1回)
獲得ポイント:73(首位に対し31%/2018年は52ポイント)
表彰台:0回
最速ラップ:0回

 今季のレーシングポイントは、浮き沈みが多かったように思う。レースでは、トップ3チームの次を争うこともあった。しかし今年はあまりにも頻繁に、Q1突破を狙うだけのグランプリも経験した。

 ドライバー別に見ていくと、セルジオ・ペレスの経験と、タイヤをマネジメントする能力は、見事のひと言だった。ランス・ストロールも、これまでのシーズンよりも優れていたように思う。彼はレース1周目にバトルをすることが多かったが、これはより良い予選を過ごす必要があるということを示している。ストロールは、ご存知の通りチームオーナーであるローレンス・ストロールの息子だ。しかし、パフォーマンスを発揮しなくていいというわけではない。そういう観点で見れば、彼にとっても土曜日は、改善することができる部分だ。

■2019年レーシングポイントのドライバー別成績
獲得ポイント:ペレス52ポイント/ストロール21ポイント
ベストグリッド:ペレス5位(1回)/ストロール9位(1回)
決勝最上位:ペレス6位(2回)/ストロール4位(1回)
最速ラップ:ペレス0回/ストロール0回

 チームは、オーナーが変わったからと言って、これまで何年もやり続けてきた方向性を変えるべきではない。チームを組み立てるには、最低5年かかる。レーシングポイントは将来に向けて、チームを構築していくしかないんだ。

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