予選レポート
F1 第19戦アメリカGP
F1アメリカGP予選:ボッタス意地のPP獲得。上位4台が0.1秒差の大接戦
F1アメリカGPの予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。ルイス・ハミルトンのチャンピオン決定阻止のため、意地を見せる形となった。
田中 健一
編集: 2019/11/03 0:59
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アメリカ・テキサス州のオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、F1アメリカGPの公式予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。
初日は非常に低い気温の中行われた2019年のF1アメリカGP。しかし2日目は暖かくなり、気温は20度、路面温度は27度というコンディションで予選を迎えた。セッション開始時刻は現地時間の16時である。
なお直前に行われたフリー走行3回目でパワーユニットのトラブルに見舞われたフェラーリのシャルル・ルクレールは、その問題がオイル漏れにあったことを突き止めた。しかしチームは、短い時間しかなかったにも関わらずパワーユニット交換を実施。予選開始に間に合わせた。
Q1:首位から17位まで僅か1秒差……大激戦のQ1。ノリスが最速
まず行われた予選Q1。最初にコースに飛び出していったのは、ウイリアムズの2台。FP3で満足に走れなかったルクレールも、早々にコースインしていき、マシンの感触をチェックした。
最初にタイムを計測したロバート・クビサ(ウイリアムズ)は1分38秒302。しかし各車がすぐにそれを上回っていく。ルクレールもいきなりタイムを計測し、1分34秒696で首位に立った。
このルクレールに肉薄したのは、今回のアメリカGPで好調な走りを続けるトロロッソ・ホンダ勢。ピエール・ガスリーがルクレールまで0.181秒差にまで迫るタイムを記録してみせた。チームメイトのダニール・クビアトもまずまずの走りを見せたが、コースオフするシーンもあった。
トロロッソ以上に今回好調なのは、マクラーレン勢。FP3でも3番手に入ったランド・ノリスが、1分34秒403を記録してルクレールの上に立つ。しかしその直後に、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがこれを上回った。ただノリスのチームメイトであるカルロス・サインツJr.が、アルボンよりも速い1分33秒916……トップ3チームと遜色ない速さを見せる。
残り時間が10分になろうという頃、メルセデス勢2台とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)もアタック。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分33秒454を記録して首位に立ち、フェルスタッペンが0.095秒の僅差で2番手に続いた。フェルスタッペンは1アタックのみでピットに戻ったものの、メルセデス勢は路面コンディションが改善していると判断し、複数回のアタックを実施。しかしタイム更新はならなかった。
セッション終盤、5番手以下のマシンが2セット目のタイヤを投入してアタックを実施。ノリスが1分33秒353までタイムを削り、一気にトップに浮上する。ガスリーも4番手までポジションを上げた。クビアトはあまりペースを伸ばせなかったが、14番手でQ2進出を手にした。
結局Q1敗退となったのは、アルファロメオの2台とウイリアムズの2台、そしてFP2での重量計測無視によりピットレーンスタートとなることが決まっているセルジオ・ペレス(レーシングポイント)の5台。しかし、首位ノリスから17番手のキミ・ライコネン(アルファロメオ)までの差は1.016秒……実に僅差のQ1となった。
Q2:トップ3チームのうち5台がミディアムスタートを確保。最速ルクレール
続いて行われた予選Q2。フェラーリ勢とメルセデス勢、そしてレッドブルのフェルスタッペンが、ミディアムタイヤを装着して早々にコースイン。Q1で速さを見せたマクラーレンとトロロッソは、ソフトタイヤを選んだ。
まずトップタイムを記録したのは、ハミルトン。若干のトラフィックをかいくぐりながら、1分33秒045を計測した。これに続いたのはフェルスタッペン。やはり僅差の0.075秒差だった。
マクラーレンとトロロッソは、ソフトタイヤをもってしてもトップ3チームの間に割って入ることはできなかったが、トップ3チームの中で唯一ソフトタイヤを履いたアルボンが、1分32秒898を記録して首位に立った。
残り時間4分を切った頃から、7番手サインツJr.以下のマシンが2度目の走行へ。アルボンを除くトップ3チームの全車もコースインしたが、メルセデスとレッドブルがソフトタイヤを履いた中、フェラーリ勢は再びミディアム装着を選択した。
まずはノリスがサインツを上回り7番手に浮上。ミディアム2セット目でのアタックとなったフェラーリ勢がタイムを大きく縮め、ルクレールが1分32秒760で首位、ベッテルが0.022秒差で2番手となった。ハミルトンやフェルスタッペンも最速ペースで走行したが、ミディアムタイヤでのスタートを確保するため、セクター3でペースを落とした。
なおハミルトンとフェルスタッペンは、アタック中にニアミスするシーンもあった。
結局トップ3チームは上位6台を確保。7番手ノリス、8番手サインツJr.とマクラーレン勢がこれに続いた。ルノーのダニエル・リカルドが9番手。ガスリーは2度目のアタックがうまくいかずにタイムを計測せずピットに戻ったが、なんとか10番手を確保してQ3に進出することができた。
クビアトは2度目のアタックで11番手に上がったものの、ターン19でコースオフがあったと判断され、タイム抹消。結局13番手となってしまった。この他、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、ハースの2台、レーシングポイントのランス・ストロールがQ2で姿を消した。
Q3:コンマ1秒の決着。ボッタス、意地のPP獲得
ポールポジションを決する予選Q3。まずはガスリーがタイムを計測すると、サインツJr.、ノリスがこれを上回っていく。この中でサインツJr.のみが新品タイヤでの走行。ノリスとガスリーが中古タイヤでのアタックだった。
上位勢ではまずハミルトンが1分32秒321を記録すると、チームメイトのボッタスが1分32秒029でこれを上回る。これはサーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレコード更新となるタイムである。
フェラーリの2台、そしてフェルスタッペンもハミルトンのタイムを上回るが、ボッタスには届かず。つまり1回目のアタックでは、上位5台が0.292秒差ということになった。
ルノーのリカルドは、他のマシンとはアタックのタイミングをずらし、クリアラップを狙った。
残り3分という時点で各車が再びコースインし、最後のアタックに向かった。まずはサインツJr.の7番手、ノリスの8番手、リカルドの9番手、ガスリーの10番手が確定した。
上位勢では、フェルスタッペンがセクター3で全体ベストを記録するも、ボッタスには0.067秒届かず3番手。ルクレールもわずかにペースを更新したが、ポジションアップとはならなかった。
ボッタスは1度目のタイムを縮めることはできなかったものの、なんとか首位の座を堅持。ポールポジションを獲得した。2番手にはベッテル。その差は0.012秒だった。
ハミルトンは2度目のアタックを完了せずにピットに戻り、まさかの5番手で予選を終えた。アルボンはコース外走行があったためにタイム抹消となり、6番手に終わっている。
ポールポジションを獲ったボッタスは、ここでハミルトンのチャンピオン決定を阻止するためには、最低でも優勝しなければならない。決勝で意地を見せられるか、注目されるところだ。しかし、2番手ベッテル、3番手フェルスタッペン、4番手ルクレールまではわずか0.108秒差。稀に見る僅差の決着となった。5番手となったハミルトンは、決勝で4ポイント以上獲得できれば、他者の順位に関係なくここでタイトルを手にすることができる。
またマクラーレン、ルノー、トロロッソの入賞圏内をかけた争いも熾烈。興味深い決勝レースとなりそうだ。
【リザルト】F1第19戦アメリカGP:予選結果
順位 ドライバー タイム 差 平均速度 1 バルテリ ボッタス 01'32.029 215.658 2
セバスチャン ベッテル 01'32.041 00.012 215.629 3
マックス フェルスタッペン 01'32.096 00.067 215.501 4
シャルル ルクレール 01'32.137 00.108 215.405 5
ルイス ハミルトン 01'32.321 00.292 214.976 6
アレクサンダー アルボン 01'32.548 00.519 214.448 フルリザルトを見る
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