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DAZN、F1配信の制作にかける想い「日本のモータースポーツを盛り上げたい」

今年もF1全戦全セッションを生配信するDAZN。2016年からサービスをスタートさせた彼らは、どんな想いでF1の番組を制作しているのか? DAZNのF1コンテンツ制作担当者に話を訊いた。

Circuit detail test shot

Circuit detail test shot

Sam Bloxham / Motorsport Images

 3月13日(金)に開幕を迎える2020年シーズンのF1。今年も、DAZNで全セッションが生配信される。

 かなりの数のスポーツを生配信するDAZNにあって、F1は今やサッカー、野球に次ぐ3番目に多く視聴者を抱える種目になったという。

 DAZNにとってF1とは一体どんな存在であり、今後その配信はどうなっていくのか? そして彼らがどんな想いで”F1番組”を作っているのか? DAZNのF1統括シニア・プロデューサーである天野勇次氏に話を訊いた。

 インターネット経由で動画を見るという文化は、サービス開始当時の日本ではまだまだ定着していなかった。しかし、今やDAZNを含め、ネットで動画を見るのは”当たり前”とも言える時代となった。

「本当に潮目が変わったのは、2019年だったと思います。2018年頃までは、DAZNも、Netflixも、Amazon Primeも、『ネットで動画を見るなんて』という認識を持たれていたと思います。技術的にも進歩し、今ではDAZNがというよりも、ネットで動画を見るというスタイルが一般化したと思います」

 これに合わせて、DAZNの内部でもシステム面に大きな改良を加えたという。サービス開始当初は、約1分の遅延が発生していたが、今ではそれは半分以下に減っているという。

「2019年は、DAZNの内部のインフラ整備も整えました。それまでは外注していた技術的な業務を、全て内部で出来るように増強したんです。変換や配信、そしてストレージの部分を社内に構築し、強化する……システムの一部分を大幅に変えた結果、遅延が当初から大幅に短縮されました。」

 日本でのDAZNの認知度も、格段に増した。当初はCMで、”DAZN=黒船・外資”というイメージを前面に打ち出していた。しかし今では”DAZN=スポーツ”というイメージが定着した感がある。

「黒船とか、選手を起用するCMは、昨年から一切やっていません。我々はRAWスポーツと呼んでいますが、プレイ中の生の音を前面に出すようなCMにしています。ボールを蹴る音、エンジン音、歓声……演出を排除し、スポーツの臨場感を大事にしました。その結果、DAZN=スポーツというイメージを持っていただけるようになったと思います」

 そんな中でもDAZN社内では当初、F1は”伸びを期待することはできない”と言われていたという。しかし前述の通り、今ではサッカー、野球に次ぐ視聴数を獲得するようになったという。

「それまではフリー走行〜予選〜決勝は、実況者はずっと同じで、解説者が変わるだけというスタイルが普通でした。でも思い切って、色々と変えることを試してみました。解説者だけで、実況がいないというスタイルもやってみました。そしてその内容をできるだけわかりやすいようにしたいと思いました。それが、DAZNのF1を見ていただけるようになった理由じゃないかと思っています」

「こういうやり方もありなのか! と気付いたのは、私が自転車レースのジロ・デ・イタリアの中継を手伝った時でした。組み合わせを変えることで、長期間のレースを楽しむことができる。これはF1でもできるんじゃないかと思いました」

 天野氏は、かつては他のテレビ局に所属し、モータースポーツ番組の制作に携わっていたという。しかしどうしてもF1を担当したいという想いで、DAZNに入社した。

「私がDAZNに入社したのは、F1をやりたかったからです。以前はインディ500の番組制作をし、その後はスーパーフォーミュラやスーパーGT、そしてル・マン24時間レースの制作も経験しました。どうしても手が届かなかったのがF1で、モナコGPを担当することができれば『世界三大レースを制覇したディレクターになれる!』と思ったんです」

「30年ほど前、日本ではモータースポーツはもっと一般的だった。その頃のようにモータースポーツを盛り上げたい。そんな気持ちでいます」

「そして、その下のF2やF3も配信してドライバーたちのキャラクターを見せ、さらに番組も作ることで、もっとモータースポーツに興味を持っていただける人が増えるのではないかと思いました」

 さらに多くの人たちにモータースポーツに対する興味を持ってもらうべく、今季のDAZNは新たな施策を用意しているという。

「これまでは元々F1が好きな人たち、すでにDAZNに入っている人たちのためにコンテンツを作ってきました。でも、今はF1を見ていないけど、好きな人はたくさんいるだろうと思ったわけです。そのため、YouTubeやSNSを使ってF1をPRする番組を準備しています。そのひとつが『Who's the winner 勝者は誰だ?』です。この番組では、F1愛がある人たちが集まって、視聴者を代表して優勝予想をします」

「昨年、DAZNのメンバーと、視聴者の方でワークショップを行ないました。その際に分かったのが、視聴者のみなさんは会話をしたがっているということでした。そんなファンが参加できる番組を開発できないかと思ったのです」

「ファンのみなさんの声が、DAZNの雰囲気を作ってくれているような気がします。今年もたくさんの褒め言葉や批判を糧に、一層良い番組を作るように頑張ります」

 いよいよ開幕の時を迎える今シーズンのF1。現行レギュレーション下で最後のシーズンであるということもあり、史上最速のバトル、そしてホンダPUを搭載するレッドブルのタイトル獲得も期待されている。さて、どんなシーズンとなるのか? 白熱のレースを、ぜひDAZNでご覧いただきたい。

 
 

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