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ホンダF1、PU技術レッドブルに引き継ぐ可能性認める「彼らが活動しやすい形で協力」

ホンダの渡辺康治ブランド・コミュニケーション本部長が記者会見に応じ、2021年限りで同社がF1活動を終了させることについて、記者団からの質問に答えた。

田中 健一

編集: 2020/10/16 8:46

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Honda Motorhome in the paddock

 ホンダのF1参戦終了発表を受け、同社のブランド・コミュニケーション本部の渡辺康治本部長が、改めて会見に応じた。

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 10月2日(金)、ホンダの八郷隆弘社長が緊急記者会見を開き、2021年限りでF1パワーユニットサプライヤーとしての活動を終了することを発表した。これを受け、巷では様々な反応が噴出。否定的な意見も少なくはなかった。

 この日の発表内容を補足する意味合いも込めて、ちょうど2週間が経った10月16日、ホンダのブランド・コミュニケーション本部の渡辺本部長が囲み会見に応じ、集まった記者団からの質問に応じた。

 その中で渡辺本部長は、F1参戦終了についての議論が社内で持ち上がったのは、今年の4月に設立された先進パワーユニット・エネルギー研究所の立ち上げに関する議論に伴ったモノだったと明かした。

「F1活動に関する議論は、先進パワーユニット・エネルギー研究所の設立の議論の中で、出てきました。F1活動終了の方向性が定まったのが今年の8月で、その時点でレッドブルの(モータースポーツ・アドバイザーである)ヘルムート・マルコさんに、私から『ホンダとしては、F1活動終了の方向性で動いている』という話をしました」

 そう渡辺本部長は説明する。

「ホンダとして正式にF1活動の終了を決定したのは9月の末でした。8月に方向性を伝えた後、レッドブルからは『決定はホンダがすればいい。でももし辞めるのであれば、早くアナウンスしてもらった方がありがたい。我々の新たなパートナーを探さなければならないから』と言われていました」

「FIA、F1にも事前にお話をしておかなければ失礼だということで、それぞれのトップに、発表前にお話をさせていただきました。そしてご理解いただきました」

「まずは、今年の残りと来年に向けてどう戦闘力を保っていくのかということについては、議論をしています。ホンダがいなくなった後に、彼らがどう続けていくのか……もちろんレッドブルが決めることですが、彼らが持っているいくつかのオプションの中で、ホンダとして協力できる部分があれば、それはいくらでもディスカッションします」

「その話はまだ進んでいませんが、これから進めていくことになると思います」

 ヘルムート・マルコは、海外のメディアに対して、ホンダの知的財産を含む全てのプロジェクトを引き継ぎ、レッドブル自社製のパワーユニットを用意するのが最も好ましい方法であると語った。これについてはまだ、ホンダには正式な依頼は舞い込んでいないものの、もし依頼を受ければ、前向きに検討する方向にはあるようだ。

「10月2日の発表以前にはそういう話はありませんでした。発表の後、まずは今年と来年勝つというのが最もプライオリティの高い目標になります。マルコさんの方からは、細かい依頼はまだ来ていませんが、ホンダのPUを(2022年以降も)そのまま使うという可能性も検討しているというレベルでは、話を聞いています」

 渡辺本部長はそう語る。

「レッドブルとは良い関係だと思っていますし、今後もレッドブルが2022年以降も活動しやすいような協力をしていきたいというスタンスでいます。ホンダは、レッドブルからの依頼事項を頂戴すれば検討しますという、そういう立場です」

「まだ何も受け取っていないので、具体的な検討には入っていません」

 2022年以降、”ホンダ製PU”ではなくとも、ホンダとしてレッドブルの技術的サポートを続けていくという可能性もあるのか? その問いには、渡辺本部長は次のように答えている。

「やれることは協力していくという姿勢ですし、関係者に相当入ってもらって検討しなければならない問題なので、私が持っている情報だけで『ああします、こうします』とは言えません。しかし、できるだけ前向きにやっていきたいと考えています」

「技術面の知的財産の受け渡しについては、ブランド・コミュニケーション部だけでは決定できません。機密性の高い技術ですので、ホンダ全体としての判断になると思います」

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