来季フェラーリ移籍でも、サインツJr.をマシン開発に活用……マクラーレンの哲学
マクラーレンは、今季限りでチームを離れ、フェラーリに移籍することになっているカルロス・サインツJr.をマシン開発から遠ざけることはなく、今後も積極的に活用していくと語る。
Carlos Sainz Jr., McLaren MCL35
Steven Tee / Motorsport Images
現在マクラーレンのドライバーを務めるカルロス・サインツJr.は、今季限りで同チームを離れ、来季からフェラーリに移籍することになっている。
通例で言えば、そのシーズン限りでチームを離れるドライバーには、開発データなど重要な情報が伝えられないようになる傾向にある。しかしマクラーレンは、サインツJr.に開発データを知らせないようにするつもりはないという。
「現時点では、カルロスは我々がコースで行なっていること、そしてファクトリーで行なっていることの全てについて関与している」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルはそう語った。
「それがカルロスを最大限活用するための正しい方法だと、考えているからだ。我々は明らかに、そういう哲学を持っている。そして彼とは、今年も同じ目標を共有している」
「彼は最大のポイントと結果を手にしたいと考えており、同じことが我々の側でも言える。それはチームとしても有効なことだ。だから正直に言って、シーズンの最後までそういう形で進んでいくと思う」
ザイドルの言葉通り、サインツJr.はトスカーナGPのフリー走行で、新しいデザインのノーズを試すという役割を担った。このノーズは、メルセデスのデザインに酷似しており、テスト用として1セットのみがムジェロに持ち込まれた。
このノーズについてサインツJr.はどんな評価を下したのか? それについて同チームのCEOであるザク・ブラウンは、次のように語った。
「私はこのノーズについて、彼と個人的な話をしたわけじゃない。それは実験的なモノであり、今日はパフォーマンスのテストではなく、実際に試してみるというだけのことだった」
そうブラウンCEOは語った。
「だから推測ではあるが、パフォーマンスランは行なわなかったから、素晴らしいフィードバックはまだない。とはいえ、進行中の作業ではある」
Additional reporting by Jonathan Noble and Erwin Jaeggi
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