もっと良い結果になった可能性も……オコン「最初のスティントのペースは強力だった」
ルノーのエステバン・オコンは、F1ロシアGPを7位で終えたが、特に第1スティントの走りに手応えを感じており、今後に向けても期待が持てると考えているようだ。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
ソチ・オートドロームで行なわれた、2020年のF1ロシアGP。ルノーのエステバン・オコンは、7位でフィニッシュした。
7番グリッドからスタートしたオコンは、スタート直後の混乱を潜り抜け、一気に4番手に浮上。ソフトタイヤで好ペースを連発し、チームメイトのダニエル・リカルドを後方に従え、周回を重ねていった。
「レースの序盤はおそらく、これまでのシーズンで最強だったと思う」
オコンはレース後にそう語った。
「良いスタートを切ったし、ペースもとても強力だった。そのソフトタイヤでのスティントは、ダニエルと似たようなペースで走ることができていた。でも、タイヤをうまくマネジメントし、彼よりも2周ほど長く走らせることができたという点が異なっていた。これは、間違いなく良い感じだった」
オコンはピットストップを行ない、ソフトタイヤからハードタイヤへと交換した。ただ、最初のピットストップを遅らせたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行され、さらにチームメイトのリカルドにもポジションを譲ることとなった。ただ全体的にはポジティブな週末だったと感じているようだ。
「残念ながら、ピットストップを行ないハードタイヤに交換した後は少し難しかった。それについては、見直す必要がある」
オコンはそうレースを振り返る。
「今日は僕はもっと多くのポイントを手にできた可能性もある。しかしご存知の通り、僕らはそういうところに到達している」
「ペースが良かったのは良い兆候だ。確かに2番目のスティントは、素晴らしいとは感じられなかった。でも、チームにとってはまともな結果だ。だって僕らは、コンストラクターズランキング3位も視野に入っているんだからね。全てが順調に進んでいると思うよ」
シーズン序盤から中盤にかけ、ルノーのマシンはダウンフォースがあまり必要ではないコースでは強さを発揮し、逆にダウンフォースを必要とするコースでは苦戦する傾向にあった。しかしオコン曰く、今ではどんなコースでも、ある程度のパフォーマンスは発揮できると考えているようだ。
「僕たちのチームは、この数レース、マシンをどうセッティングすればいいのか、そしてどこが改善できるのかということを理解していた。また、パフォーマンスの向上に役立つ、いくつかの小さなアップグレードも用意していた」
「バルセロナやブダペストに戻っても、5位やそれに近い順位を手にできるとまでは言うつもりはない。でも、状況は違うだろうと思う」
「理解が深まった今では、当時よりも多くのパフォーマンスをマシンから引き出すことができると思う」
次戦アイフェルGPは、ドイツのニュルブルクリンクのグランプリコースで行なわれる。同地でF1が開催されるのは、2013年以来のこととなる。このニュルブルクリンクは、天候が読みにくく、ごく低温になったり、雨が降ったりすることも珍しくない。
そんなニュルブルクリンク戦への見通しについて、オコンは次のように語った。
「タイヤの温度を上げるためのセットアップは、これまでとは全然違うはずだ。ヨーロッパに戻れば、何でも起きる可能性がある。そして、北ヨーロッパは雨が降りがちだ」
「でも僕らのマシンは、バルセロナで行なわれたプレシーズンテストの時、雨の中で速かった。雨になったオーストリア(シュタイアーマルクGP)の予選では、僕は予選5番手になった。雨が降っても、まともに戦えるはずだと思っている」
Additional Reporting by Adam Cooper
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