トルコGPのような苦戦はしないはず……ガスリー、2年前4位のバーレーンへ意気込み
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、中東・バーレーンでの2連戦に向けてコメントを発表。前戦トルコGPのような苦戦には陥らないはずだと語った。
写真:: Sutton Images
異例の7月開幕となった2020年のF1も、残すところあと3レース。中東3週連続開催を残すのみとなった。
イタリアGPで優勝するなど好調なシーズンを過ごしているアルファタウリ・ホンダは、フェラーリとコンストラクターズランキング6位を争っていた。しかし先日行なわれたトルコGPでは、アルファタウリ勢は痛恨の無得点。一方でフェラーリは3-4位に入った。その結果、両チームのポイント差は41に広がることとなった。
「トルコについては言うことはあまりない。今年最悪の週末だったから、バーレーンでの2ラウンドに集中したいと思う」
ピエール・ガスリーはチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「イスタンブールでは、寒くて滑りやすいコンディションの中、マシンをうまく機能させることができなかった。チームがポイントを獲得できなかったのは2度目だ」
中東3連戦は、トルコとは違って気温が低すぎるということはまず考えられない。そういう意味では、アルファタウリがタイヤを機能させることができず、苦戦するという可能性は低いだろう。そしてこの3連戦初戦の舞台はバーレーン……ガスリーが2年前に力強い走りを見せ、4位入賞を果たした地である。
「バーレーンでは、少なくともタイヤの温度を上げるという点では、問題はないはずだ。この前よりも正常な状態に戻るはずだと思う」
「普通の状態なら、僕らのマシンには適したサーキットのはずだ。2018年には4位でフィニッシュした。当時としては、F1で最高の結果だった。このコースは、僕はとても好きだよ。いつもは4月頃に行くから、今年は例年とは違う時期にそこに行くことになる。でも中東では、シーズンごとの気温の変化は、それほど大きくないはずだ」
ガスリーは本来の開幕戦であったオーストラリアGPが開催中止となった後、中東のドバイで2ヵ月足止めされることになった。彼にとって今回は、それ以来の中東訪問となるようだ。
「中東は非常に馴染み深いように感じる。オーストラリアGPの後、2ヵ月間そこ(ドバイ)で過ごしたんだ。そして今回は、ほぼ3週間滞在することになる。つまり、今年の1/4を中東で過ごすということになるわけだ」
「特にバーレーンでの2レースで、できる限りのことをしてシーズンを終えたいと思っている。僕らは良いマシンを手にしていて、今年はほとんど全てのレースで競争力があった。コンストラクターズランキングの順位を上げるのは難しいかもしれないけど、ここで懸命に戦う。ポイントを獲得するために必要なモノは、持っていると思うんだ」
「最後の3レースに向け、ひとつずつ集中し、何ができるかを見ていく」
バーレーンでは、オーバーテイクがしやすいとガスリーは語る。特に同地で2戦目となるサクヒールGPは、超高速レイアウトが採用されるため、数々のオーバーテイクが生まれることが期待される。
「バーレーンのサーキットは、コース幅が広いということもあるし、オーバーテイクに適したストレートもいくつかある。いくつかのコーナーは、とてもテクニカルだ」
「ただ2週目のレイアウトは、ほぼオーバルのようだ。いつもとは全然違う。コーナーが4つしかないようなモノなので、インディ500の”ミニ・F1バージョン”とも言えるようなモノになり、スリップストリーム合戦のようになるだろう」
「シミュレータで数周走ったけど、ラップタイムは1分未満。トラッフィックに対処する必要があるから、簡単ではないよ。予選では、チームメイトのスリップストリームを使い合うような、チーム戦のような形になると思う」
「決勝でもスリップストリームをたくさん使えることになるだろうから、誰にとっても初めての、面白い経験になるはずだ。オーバーテイクが多く、見た目にも面白いレースになると思う。そして、DRSを使って簡単にオーバーテイクができるのか、それを確認するのもとても興味深いことになるだろう」
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