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ペレス、ドライバーズランキング4位に満足も最終戦リタイア「信頼性が低かった」

レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、2020年のF1最終戦アブダビGPでリタイアを喫することになった。しかしドライバーズランキングは自己最高位の4位。シーズンを通して見れば、満足いく1年だったと語った。

Sergio Perez, Racing Point, walks back after retiring

Glenn Dunbar / Motorsport Images

 レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、2020年のF1最終戦アブダビGPでリタイアを喫することとなった。

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 レーシングポイントは、コンストラクターズランキングで3番手というポジションを維持した状態で最終戦に挑んだ。しかし、マクラーレンやルノーとは接戦であり、最終成績は最終戦の結果次第……という状況だった。

 しかしながらペレスがリタイア、チームメイトのランス・ストロールも10位に入るのがやっとという状態。これでマクラーレンに逆転を許してしまい、結局レーシングポイントはランキング4位でシーズンを終えた。

 ペレスは特にシーズン終盤のレースで好調。トルコGPでは2位、続くバーレーンGPではリタイアに終わったもののレース終盤まで3番手を走った。そしてサクヒールGPではトップチェッカーを受け、F1初優勝を成し遂げた。

 最終戦はパワーユニットに信頼性の懸念があったため、エレメントの交換を実施。そのため19番グリッドからのスタートとなった。しかしペレスのマシンにはトラブルが発生。交換していなかったMGU-Kが音を上げ、レースを諦めざるをえなかった。なお、バーレーンGPでのリタイアも、MGU-Kのトラブルが原因だった。

「MGU-Kの問題がまた発生したんだ」

 そうペレスはレース後に語った。

「今日は本当に力強いレースをすることが必要だった。でも、残念ながら今日はそれができなかった。今年は信頼性が低く、大変だった。僕らにできることは他にない。今シーズンはできる限りのことはしたと思う」

「レースの序盤は良い感じだったし、大きく順位を上げていた。でも突然エンジンパワーを失い始めた。それが今日起きたことだ」

 なおペレスはこのレース限りでレーシングポイントを離れることになっている。しかしチームとの歩みを好結果で終わらせることはできなかった。

「力強いレースをして、共に戦ってきた歴史を終わらせたかった。でも、それが実現しなかったのは残念だ」

「最後の数レースはジェットコースターのようだった。理想的な状況ではないけど、そういうことは起きる。コンストラクターズランキング3位になったマクラーレンはよくやったし、ドライバーたちも素晴らしい仕事をした」

 ペレスは2014年に、レーシングポイントの前身であるフォースインディアに加入。7シーズンを同チームで過ごした。そしてその最終年は、ドライバーズランキング4位。メルセデスのふたりとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに次ぐ順位を獲得した。

 ペレスは在籍した7年間で、チームは大幅に進歩したと語る。

「何マイルも前進したと思う。僕は常にこのチームのことを誇りに思ってきた。僕のチームのスタッフが今後どんな仕事をしていくのか、それを注視していきたいと思う。でも彼らの未来はとても明るく見えるし、そのことをとても誇りに思っている」

「でもランキング3位を逃してしまった。それは僕ら次第だったんだけど、信頼性が大きな打撃を与えた。そして15ポイントを奪った問題(メルセデスのブレーキダクトを不正に流用したとして、コンストラクターズポイント15を剥奪されている)によっても負けてしまった。それが違いを生んだと思う」

「でもふたりの強力なドライバーが、常にポイントを獲得してきたということも示していると思う。僕の方から見れば、今シーズンについてはとても満足している。2レース欠場(新型コロナウイルスに感染したため)、信頼性の問題……そういうモノがあったのに、ドライバーズランキングは4位で終えることができたんだ。とても満足しているよ」

 今季でレーシングポイントを離れるペレスだが、来年の所属チームはまだ決まっていない。そんな中でも、レッドブル入りする可能性が取り沙汰されている。それについて尋ねられたペレスは、次のように語った。

「前にも言ったように、彼ら(レッドブル)がドライバーラインアップを発表するまで、そして全てのチームがラインアップを発表するまで、僕にはチャンスと希望がある。でも、次に起きることを知っているのは誰なんだろうね」

 ペレスはそうSkyに対して語った。

「シーズンが終わったから、家に帰って、家族と過ごすのを楽しみにしている。今年は非常に厳しいシーズンであり、多くの制限もあった」

「何かを知る必要がある時が訪れれば、僕はそれを知ることになるだろう。でも、シーズンはもう終わったんだから、1週間や2週間は、何の違いももたらさない。次に何が起ころうとも、僕はそれに対処する準備ができている」

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