フェルスタッペン、マシンの出来に満足。しかし「まだまだ十分じゃない」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、シュタイアーマルクGPの初日に最速タイムを計測。マシンの出来には満足しているものの、もっと前進していかなければいけないと決意を語った。
Max Verstappen, Red Bull Racing
FIA Pool
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1第2戦シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目で首位となるタイムを記録した。
このシュタイアーマルクGPの舞台は、開幕戦オーストリアGPと同じレッドブルリンク。同一シーズン中に同じコースで複数のレースが行なわれるのは、F1の歴史上初めてのことである。
その同一サーキット2週目のレースの初日、フェルスタッペンは速さを見せた。オーストリアGPの金曜日よりも、1.2秒も速かったのだ。しかもこの結果は、非常に重要になるかもしれない。土曜日のレッドブルリンクは荒天が予想されており、予選が予定通り行なえない可能性が高い。そうなった場合、基本的には日曜日朝に順延される予定だが、もし日曜朝にも予選ができなかった場合には、FP2の順位でスターティンググリッドが決められる可能性がある。
「マシンの満足度は、間違いなく増している」
フェルスタッペンはそう語った。
「フィーリングという面では、全く異なるマシンだ。先週よりも、動きを予測できるようになった。奇妙な動きが突然発生することがなくなった。先週末はターン1でスピンし、ターン6でもコースオフしてしまった。マシンの動きを、正しく感じることができなかったからだ。マシンはとても敏感で、突如バランスが崩れてしまったんだ。でもそういうことはもうない。だから僕はとても満足しているし、一歩前進できたと思う」
ただそれでも、予選でメルセデスを倒すのは簡単ではないとフェルスタッペンは言う。
「予選でメルセデスを倒すのに、十分だとはまだ思わない。でも、僕らの側面から見れば、扱いやすいマシンになった」
なおFP2では、フェルスタッペンが「パワーがない!」と訴え、ピットに戻るシーンがあった。ただこれは大きな問題ではなかったようだ。
「エンジニアが、設定を元に戻すのを忘れてしまったんだ。ピットに戻ると、彼らは『これとこれをしなきゃいけないよ』と言っていた。その後は大丈夫になった。だから、また起きる可能性はあるよね」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、予選でのホンダ製パワーユニットのモードに満足だと語った。ただフェルスタッペンは、もっともっとパワーが欲しいと訴える。
「予選モードはOKと言える状態だ。でも、もちろんまだ十分ではない。メルセデスは、プレシーズンテストの頃と比べて大きな一歩を踏み出した。だから、僕らもプッシュし続けなければいけない。まだ十分じゃない。パワーが十分だと言える時なんて、絶対にないんだ」
FP2で最速タイムを記録したフェルスタッペンだが、同じセッションでのミディアムタイヤでのロングランにも、手応えを感じているようだ。
「3周走ったところでトラフィックに遭ってしまった。それで、ピットに戻らなければいけなかったんだ。その後で再びコースインして、1分9秒010を記録できた。良い感じに見えるね」
開幕戦をリタイアで終えてしまったフェルスタッペン。しかしそのことはプレッシャーに感じていないようだ。
「いや、プレッシャーは感じていない。もちろん、リタイアするのは厄介なことだ。でも、どんな週末でも最高の結果を手にしようとしている。そして今、僕らは再びそうすることを目指している」
「現状には満足しているけど、いつ、どんな時でももっと良くすることができる可能性がある。満足することはできるけど、もう十分だと思うことは絶対にない。常に前進できるよう努力すべきだ」
「メルセデスは、倒すべきチームだ。僕らはそれを理解している。だから、懸命に働き続けなきゃいけない」
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