ホンダ、開幕戦PUに問題なし! 第2戦までに対策も、荒天の予報??

レッドブル・ホンダは、開幕戦でダブルリタイアを喫した。しかしそのパワーユニットには問題がなかったことが確認されたようだ。ただ、同一サーキットでの2週連続開催とはいえ、天候が荒れる予報が出ているという。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16, leads Alex Albon, Red Bull Racing RB16

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16, leads Alex Albon, Red Bull Racing RB16

Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年のF1開幕戦オーストリアGPでは、レッドブル・ホンダの2台は揃ってチェッカーフラッグを受けられなかった。ホンダはこの問題に対処するため、第2戦シュタイアーマルクGPで対策を投入するという。

 フェルスタッペンはスタート時にトップ10で唯一ミディアムタイヤを装着し、好ペースで走っていた。しかしわずか11周を走ったところで、マシンにトラブルが発生。ピットインし、そのままリタイアとなった。

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 チームメイトのアルボンは、終盤まで走行。最後のセーフティカーの際にソフトタイヤを装着するという戦略が当たってメルセデス勢に襲い掛かったが、ルイス・ハミルトンと接触……ポジションを大きく落とし、その後マシンにトラブルが起きたため、チェッカーを受けることができなかった。

 ふたりのドライバーを襲ったのは、電気系のトラブルであった。そしてその後、ホンダは2台のパワーユニット(PU)を調査し、問題がなかったことが確認されたため、シュタイアーマルクGPでも引き続き使われる予定だという。

「先週末に発生したレッドブル・レーシングの2台のマシンの問題は、それぞれ異なる電気系のトラブルが原因でした」

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、プレスリリースにそうコメントを寄せた。

「短い時間の中でチームと一緒に詳細解析を進めると共に、今回のレースに向けては考えうる対策を施す準備を進めています。なお、2台ともにPUそのものにダメージはなく、第2戦も初戦と同じPUを搭載して戦います」

「先週は悔しいレースになりましたが、今週は4台のマシンが完走し、いい結果を得られることを目指して戦います」

 今季第2戦も、開幕戦と同じレッドブルリンクが舞台。同じサーキットで1年に2回のレースが行なわれるのは、F1史上初めてのことである。しかし、田辺テクニカルディレクター曰く、今週末は天候が荒れるという予報も出ているという。

「今週末は、同じオーストリアでF1史上初となる同一サーキットでの2週連続開催になります。したがって、先週末に収集したデータをフル活用したうえでさらなる最適化を進める形になります。一方、今週末は天気が荒れる予報が出ており、その点も考慮に入れて準備を進めています」

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