ホンダ田辺TD「ハンガロリンクとの相性は悪くないはず」と開幕連敗からの巻き返し誓う
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、2020年のF1第3戦ハンガリーGPを前にプレスリリースにコメントを発表。開幕2戦とは特性が異なるサーキットで、巻き返しを目指すと誓った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
レッドブルリンクでの2連戦を終え、2020年のF1は早くも第3戦目を迎える。舞台はハンガロリンク、ハンガリーGPである。
ホンダにとっては、第3期唯一の勝利(2006年/ジェンソン・バトン)を挙げ、さらに2015年のF1復帰以来初のポールポジションを昨年マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が獲得した、験の良いサーキットとも言える。しかし開幕後いきなりの3連戦……F1サーカスは非常に忙しい序盤戦を送っている。
「オーストリアでの2連戦を終え、チームはハンガリーのブダペストに到着しました。このような3週連続のレース開催は2018年シーズン以来、F1としては史上2度目になります」
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、プレスリリースにそうコメントを寄せた。新型コロナウイルスの感染拡大は世界中でまだ収まっておらず、各国でその対応が大きく変わる。第3戦の舞台となるハンガリーは、感染拡大防止のため、非常に厳しい移動制限が課されているようだ。
「今回オーストリアからハンガリーへの移動あたり、ホンダのメンバーはF1のルールに従ってそれぞれが担当するチームと一緒に行動し、陸路で国境を越えました。オーストリアの美しい山々に広がる牧歌的風景からハンガリーの広大な畑が連なる景色への移り変わりを楽しみながらの、しばし息抜きとなった4時間ほどのドライブでした」
「ただし、ハンガリーではホテルとサーキット間の移動と出国時の空港への移動のみが許され、それ以外はホテルからの外出が禁止されています。これまで同様、多くの制限の中でレース対応を行います」
レッドブルリンク2連戦では、メルセデス勢に連敗を喫したレッドブル・ホンダ。しかしチームやドライバーは、ハンガロリンクで互角に戦えること期待している。田辺TDも、その相性の良さに期待しているようだ。
「レース会場となる伝統のハンガロリンクは、多くのコーナーを持ち平均車速が低いという点で、前戦までのレッドブルリンクとは異なる特徴を持っています。モナコGPほどではないですが、オーバーテイクが比較的難しいため、予選でのパフォーマンスが重要になります。また、週末は気温が高めの予報が出ているので、冷却面を考慮した車体とパワーユニット(PU)の運用にもフォーカスしていきます」
「このサーキットでは昨年フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得しており、相性は悪くないと考えています。前2戦のオーストリアではトップランナーに対して苦しい戦いとなりました。PU、および車体パッケージ全体として最大限のパフォーマンスを引き出し戦うべく、準備を進めています」
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