分析

F1 ベルギーGP

F1ベルギーGP決勝戦略予測:1ストップ主流? ミディアムの使い勝手◎

スパ・フランコルシャンで行なわれるF1ベルギーGP。その決勝レースを各ドライバーはどう戦うのか? その戦略を予測してみる。

田中 健一

編集: 2020/08/30 11:26

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Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11

 まもなく決勝レースが行なわれる、2020年のF1第7戦ベルギーGP。現在F1を開催するサーキットの中でも最も1周の距離が長いスパ・フランコルシャンを舞台に開催されるレースである。

 気になるのは各チーム/ドライバーがどんな戦略でレースを走りきろうとするのか……ということだ。

 トップ10のドライバーのうち、メルセデスのふたり(ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の3人が、ミディアムタイヤでのスタートを決めている。トップ10圏内4番手以降のドライバーはソフトタイヤでのスタートとなる。

 金曜日のフリー走行におけるロングランを見ると、今回最も使いやすいと思われるタイヤはミディアムである。ペースも良く、そしてデグラデーションも小さい。つまりミディアムタイヤでスタートし、行けるところまで行く……そして残りの周回数に応じてソフトかハードに履き替える……という1ストップが理想的であろう。実際、昨年のベルギーGPも、今年よりは1段階硬いタイヤが持ち込まれていたということもあったが、ほとんどのドライバーが1ストップでレースを走り切った。

 一方でソフトタイヤでスタートするドライバーたちは、20周未満くらいでピットストップを行ない、ミディアムタイヤに履き替えたいところ。これで最後まで走り切りたいが、予想以上にデグラデーションが大きかった場合には、最後に再びソフトタイヤに履き替えるという可能性もあるかもしれない。ここスパ・フランコルシャンはピットストップのロスタイムが18秒程度と比較的少なく、複数ストップも不可能ではないと思われる。ピレリも2回ストップ戦略も可能であるとの見方を示している。

 なお各ドライバーの残りタイヤを見てみると、トップ3勢はミディアムタイヤとハードタイヤの新品を1セットずつ残している。そこからすれば、ミディアムタイヤを2セット使う戦略を考えたくなってしまうが……考えすぎだろうか?

 トップ3以外では、4番グリッドからスタートするダニエル・リカルド(ルノー)が、全てのコンパウンドで新品タイヤを1セット残している。そう考えると、ソフト2セットを使うアグレッシブな2ストップ作戦を採りやすい立場にいる。

 それ以降のグリッドにマシンを並べるドライバーたちは、いずれのタイヤも新品を持っており、おそらく硬めのタイヤを履いてのスタートが多いのではないかと見込まれる。

 しかしここスパ・フランコルシャンは、天候が変わりやすいサーキットとしても知られている。実際、今回のレースには雨予報も出ており、どうなるか分からない。雨になってしまえば、戦略云々よりも、各チームの判断力が問われることになるだろう。

 ベルギーGP決勝レースのスタート時刻は、日本時間の8月30日(日)22時10分の予定である。

■F1ベルギーGPの各種データ

タイヤのデグラデーション値
ソフトタイヤ:0.121秒/周
ミディアムタイヤ:-0.036秒/周
ハードタイヤ:0.038秒/周

ピットストップ ロスタイム
18秒前後(最速17秒)

タイヤの性能差
ソフト←(0.9秒)→ミディアム←(0.3秒)→ハード

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