表彰台から離れたくなかったガスリー「その瞬間を、ただ楽しんでいた」
イタリアGPで勝利した後、表彰台にただひとり残っていたピエール・ガスリー。彼はその場の雰囲気を、ただ楽しんでいたと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
2020年のF1第8戦イタリアGPを制したアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。彼にとってはF1デビュー以来初めての勝利、表彰台獲得も、昨年のブラジルGP以来2度目のことである。
一連の表彰式の手順を終えた後、ガスリーは表彰台に座り込み、共に登壇したカルロス・サインツJr.(マクラーレン)やランス・ストロール(レーシングポイント)を見送ると、ひとりでその場に留まり、余韻に浸っているように見えた。
「信じられない。正直に言って、言葉にならないよ。何が起きているのか、理解するのに苦しんでいる」
ガスリーはレース後の記者会見でそう語っている。
「僕にとってF1で最初の勝利だ……数ヵ月前、ブラジルで初めて表彰台を獲得した。そして今日、イタリアのチームであるアルファタウリと、モンツァで初めて勝った。これ以上のことはない。僕らは毎日毎日、そしてレースごとに、懸命に働いた。そしてこの18ヵ月に起きた全てのことの後、これ以上良い形での勝利は望めなかっただろう」
ガスリーは表彰台の雰囲気を楽しみたかったため、そこに座り、そしてひとりになったという。
「僕はそこを去りたくなかった……だって、こんな瞬間なんだから……こういう時を、何度楽しむことができるか、分からないからね」
「ティフォシやファンで、グランドスタンドがいっぱいになっていれば良かったのに……ここは、表彰台に立つには、最高のレースのひとつだろうからね」
「今年はいつもとは少しスタイルが異なる。でも表彰台に座って、少し時間をかけてじっくりと考えたかった……その想いは僕の心を過ぎ去り、そしてただその瞬間を楽しんでいたかったんだ」
「そこに座り、いろんなことを思っていた。まず第一に、僕は家族や友人、兄弟、そして僕をサポートし、後押ししてくれた人たちのことを考えた。そしてこれまで経験してきたことの全てを思い出していただけだ。そして、表彰台の下にいる全ての人たち、そこにいるはずのティフォシの皆さんのことを想像しようとした」
「本当に特別な瞬間だった。今回のことはただ信じられない。僕らが達成したことを理解するのに、まだまだ苦労しているんだ」
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