ベッテル&ルクレール、フェラーリF2004にうっとり「すばらしい。良い音だな……」
トスカーナGPでは、ミック・シューマッハーが、父ミハエル・シューマッハーがドライブしたフェラーリF2004のデモ走行を披露した。ベッテルとルクレールの現役フェラーリドライバーふたりは、その走りを羨ましそうに見守った。
Charles Leclerc, Ferrari, is interviewed as the Ferrari team prepare Mick Schumacher to drive his fathers championship winning Ferrari F2004
Andy Hone / Motorsport Images
先日ムジェロ・サーキットで行なわれたF1トスカーナGPは、フェラーリにとってF1参戦1000レース目を祝う、記念すべきレースとなった。
【ギャラリー】フェラーリF2004をドライブするミック・シューマッハー(全48枚)
それを彩るため、決勝レース直前には、フェラーリF2004のデモ走行が披露された。このマシンは、ミハエル・シューマッハーが自身最後7回目のチャンピオンを獲得した時の1台。そしてこの日、デモ走行のステアリングを握ったのは、ミハエルの息子であり、F1昇格を目指してFIA F2で奮闘する、ミック・シューマッハーだった。
フェラーリのお膝元とも言えるムジェロには、3000cc自然吸気V10エンジンの甲高い音が響き渡った。
この走行を興味深そうに見ていたのが、現在のフェラーリドライバーであるセバスチャン・ベッテルと、彼のレッドブル時代のチームメイトを務めたマーク・ウェーバーである。
ウェーバーがベッテルにインタビューしていた時、彼らふたりはこのF2004について、次のように掛け合った。
「僕の大好きなクルマだよ。このマシンとレースしてたよね?」
そうベッテルが問いかけると、ウェーバーは次のようにブラックジョークで返した。
「僕はマイケル(ミハエルの英語読み)が乗るこのマシンと、一度ぶつかったことがあったと思うよ。彼はあまり満足していなかったようだけどね」
「でもこのマシンを見ると、そのパフォーマンスを思い出す。もちろん、マイケルがトップだった。異例とも言える時期だったよね」
現在のF1マシンは、最低重量が746kgと規定されている。しかし、2004年当時の最低重量は600kg……今よりも実に140kg以上軽かったのだ。
ベッテルは次のように語る。
「今のマシンは、とても大きくなっているよね。ダウンフォースは確かに増している。でもこのクルマは、今よりも大幅に軽いんだ。すごい違いがあるよ」
ベッテルは、歴史的なF1マシンを数台所有していると言われており、最近では1992年のF1チャンピオンマシン”ウイリアムズFW14B”を購入したのではないかと言われている。そのためウェーバーが「彼(シューマッハー)の世代のマシンは持ってる?」と尋ねると、ベッテルは次のように応じた。
「いや、持っていないよ。同じ年のマシンが売りに出されたんだけどね、それは高すぎたんだ」
ウェーバーは「セブ、買っちゃいなよ!」と焚きつける。するとベッテルは「そうするべきだったね。信じられないほどのクルマだよ」と語った。
またベッテルのチームメイトであるシャルル・ルクレールも、走行するF2004を興味深そうに見つめた。
「信じられないよ。とても、とても素敵に見える。今のF1マシンと比べると、本当に良い音だよね」
そうルクレールは語った。
「フェラーリの歴史の一部だ。そしてフェラーリの歴史の、とても特別な一部であり、とても美しい」
「以前、2003年のマシンをドライブするチャンスがあった。2004年のマシンはまだ乗ってないけどね。将来的に、ドライブするチャンスが巡ってくればいいと思っている」
Additional reporting by Adam Cooper
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