F1スペインGP予選:今回もメルセデスが予選を“制圧”。フェルスタッペンは3番手
F1スペインGPの予選が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance
Mark Sutton / Motorsport Images
F1第6戦スペインGPの公式予選がカタルニア・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、今季4回目。タイムは1分15秒584だった。
Q1:好調だったはずのハースは2台敗退。ライコネンが今季初のQ2進出
18分間のQ1がスタート。まずはウイリアムズの2台がコースインし、ニコラス・ラティフィが1分19秒231を記録すると、ジョージ・ラッセルが1分19秒560でそれに続いた。そこから程なくして、各車続々とコースインしていった。タイヤは全車がソフトタイヤを装着した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分17秒415でトップタイムを更新するが、バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンのメルセデス勢がそのタイムを相次いで塗り替えワンツー。しかしその後セルジオ・ペレスが2番手、ランス・ストロールが3番手タイムを記録。特にペレスのタイムはハミルトンの1分17秒037というトップタイムからわずかに0.080秒遅れというものだった。
セッション終盤はレーシングポイントの2台を除く18台がコース上にひしめく状態となり、Q2進出を懸けたタイムアタックが始まった。まずノックアウト圏内に入っていたキミ・ライコネン(アルファロメオ)がタイムを更新して13番手に浮上。フリー走行から好調だったハース勢も最後のアタックでタイムを更新するが、ケビン・マグヌッセン、ロマン・グロージャン共にライコネンのタイムを上回れず16番手、17番手に終わった。
ここでQ1が終了。トップタイムはハミルトンだった。Q1敗退となったのは16番手から順にマグヌッセン、グロージャン、ラッセル、ラティフィ、アントニオ・ジョビナッツィとなった。ラッセルはQ1突破の連続記録が4戦で途絶えてしまった。その一方で、Q1で15番手となったライコネンは今季初のQ2進出だ。
Q2:ガスリー渾身のアタックで5番手。シャシー交換のベッテルは0.002秒差で涙を吞む
Q2がスタートすると、まずメルセデスの2台がタイム計測に向かう。ハミルトンが1分16秒013でトップ、ボッタスが1分16秒152で2番手となった。ペレスはセクター1で全体ベストタイムを記録したが、最終セクターでミスがあり、フェルスタッペン、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ6番手に留まった。
最初のアタックが終わった段階で、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は11番手でQ2脱落圏内。アルファタウリの2台もピエール・ガスリーが13番手、ダニール・クビアトが14番手だ。
セッション残り3分を切ったタイミングで、多くのマシンがラストアタックに向けてコースに雪崩れ込んだ。ただハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンの上位3台はガレージに留まった。
まずクビアトが10番手タイムを記録して脱落圏から脱出。しかしベッテルがすぐさまそのタイムを上回り10番手に。クビアトのノックアウトが決まった。そして最後には脱落圏内に落ちていたガスリーが5番手までジャンプアップ。これでベッテルもノックアウトされることが決まった。
今回のレースを前にシャシーを交換して復活を目指していたベッテルだが、2戦続けてのQ2敗退となった。10番手ランド・ノリスとの差はわずかに0.002秒だった。そして12番手クビアト、13番手ダニエル・リカルド(ルノー)、14番手ライコネン、15番手エステバン・オコン(ルノー)までがノックアウトとなった。なお、Q2トップタイムもハミルトンだった。
Q3:メルセデスがフロントロウ独占。3番手以下にコンマ7秒差つける
ポールポジションを決する予選Q3がスタートした。まずストロールが1分16秒589を記録するが、ペレスが1分15秒568とそれをわずかに上回った。
しかし、やはりメルセデス勢が圧倒的に速い。ボッタスが1分15秒643とペレスのタイムを1秒近く更新してトップに立つと、ハミルトンが1分15秒584でさらにそのタイムを塗り替えてみせた。フェルスタッペンのタイムは1分16秒292で、ハミルトン、ボッタスに次ぐ3番手だ。
セッション残り2分頃となり、ラストアタックに向けて10台がコースに向かっていった。しかしメルセデスの2台は揃ってタイムを更新できず。その他のドライバーも彼らを脅かすタイムは記録できず、ハミルトンのポール、そしてメルセデスのフロントロウ独占が確定した。
3番手に入ったのはフェルスタッペン。ペレス、ストロールのレーシングポイント勢を挟んでアレクサンダー・アルボンが6番手。以下サインツJr.、ノリス、ルクレール、ガスリーというオーダーとなった。
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