名場面の裏には名ラジオ、珍場面の裏には迷ラジオあり? 2020年F1チームラジオ傑作選

コロナ禍の影響により、全17戦に短縮されて開催された2020年シーズンのF1。その中で最も印象深い無線交信をピックアップ。

名場面の裏には名ラジオ、珍場面の裏には迷ラジオあり? 2020年F1チームラジオ傑作選

週末はやっぱり“芝刈り”しないとね!(開幕戦オーストリアGP予選)

週末はやっぱり“芝刈り”しないとね!(開幕戦オーストリアGP予選)
1/20

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

チーム「バルテリ、大丈夫か?」
ボッタス「ああ! 全然大丈夫さ」
チーム「誰も邪魔しないようにね。リカルドが来てる。気を付けて戻るように」
ボッタス「ああ、芝刈りしちゃってるよ!」
チーム「そうだな。今なら戻って大丈夫だ。誰もアタックしてないから。ピットに戻ってきてくれ」
チーム「バルテリ、コースに戻ってチェッカー受けられるなら、グリッドに向かってくれ。君がポールポジションだ」
ボッタス「やったよ! ハハ、ありがとう。この芝刈り機はウチのよりも良く切れるね!」
チーム「メルセデスが芝刈り機を作ってるなんて知らなかったな。今度調べてみるよ」

ノリス、最終ラップで渾身のファステスト! キャリア初の3位表彰台獲得(開幕戦オーストリアGP決勝)

ノリス、最終ラップで渾身のファステスト! キャリア初の3位表彰台獲得(開幕戦オーストリアGP決勝)
2/20

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

チーム「ランド、ハミルトンとのギャップは4.8秒、4.8秒だ。これでポディウムのはずだよ、表彰台だ!」
ノリス「******イエーー!!! やったよ〜! まだ浮かれすぎない方が良いとは思うけど……息が切れちゃったよ! やったぞ〜ハハ!」
チーム「それは泣いてるの?」
ノリス「全然泣いてないよ!」
チーム「おいおい、嬉し涙流してるんじゃないのか?」
ノリス「ホセ、鍵になったのは間違いなく君だよ! VAMOS!(スペイン語で『さあ行こう!』などの意)」
チーム「VAMOS!! 素晴らしい仕事だったよ」
ノリス「みんな素晴らしい仕事をしてくれた。最高だよ。ハハ! みんなお疲れ! みんなのハードワークに感謝するよ。この調子で行こう。大変かもしれないけど……みんなを誇りに思うよ。本当にありがとう」
チーム「僕たちも君を誇りに思うよ」

みなさん聞こえてますか(第2戦シュタイアーマルクGP決勝)

みなさん聞こえてますか(第2戦シュタイアーマルクGP決勝)
3/20

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

ライコネン「最終ラップだよね?……もしもーし」
チーム「ああ、その通りだ。申し訳ない。最終ラップだ」

ギャンブル成功のハース、マグヌッセンがポイント獲得!(第3戦ハンガリーGP決勝)

ギャンブル成功のハース、マグヌッセンがポイント獲得!(第3戦ハンガリーGP決勝)
4/20

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

(マグヌッセンはフォーメーションラップ中にインターミディエイトタイヤからドライタイヤに交換するギャンブルが成功。9位でフィニッシュした)
チーム「チェッカーフラッグ、チェッカーフラッグ。9位だ! 素晴らしい走りだった。ケビン、すごいぞ!」
マグヌッセン「信じられるか? こんなの信じられるかよ!?」
チーム「君はなんてすごいドライバーなんだ! 最高だよ!」
マグヌッセン「フッフー! アアア……9位でどうしてこんなに嬉しいんだ!? 優勝したみたいだよ!」
チーム「もらえるものはもらっておこう。君はすごかったよ」
マグヌッセン「ハハハ……みんなグッジョブだ」
チーム「終盤の走りは素晴らしかったよ!」
マグヌッセン「アアア! ありがとう。俺たちはできる! みんなすごい仕事をしたよ。必要なものは全部揃ってた。みんなにキスしたいよ!」
チーム「よし、受けて立とうじゃないか」

※ペナルティにより10位に降格

もう入っちゃってるよ!(第4戦イギリスGP決勝)

もう入っちゃってるよ!(第4戦イギリスGP決勝)
5/20

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

(レース序盤のセーフティカー出動時、アルファロメオはライコネンにピットインを指示するが、直後にステイアウトを指示。しかしライコネンは既にピットレーンに入ってしまっていた)
チーム「ピットに入って……ステイアウト!ステイアウト!ステイアウト!」
ライコネン「(ピットレーンに入りながら)オイ、******おっそいんだよ!! まったく」
チーム「OK、了解」
ライコネン「入るのが得策な訳ないだろ」
チーム「OK、OKだキミ」

フェルスタッペン、メルセデス2台を下して今季初優勝!(第5戦F1 70周年記念GP決勝)

フェルスタッペン、メルセデス2台を下して今季初優勝!(第5戦F1 70周年記念GP決勝)
6/20

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

チーム「マックス、現時点でタイヤが限界に来ているように思う。少し抑えて」
フェルスタッペン「あのさあ、これがメルセデスに近付く唯一のチャンスなんだよ。おばあちゃんみたいに黙って後ろから見ているなんて嫌だよ!」

〜レース終盤〜

フェルスタッペン「(首位走行中)レース中に水分とってる? あと手に汗かくだろうから消毒も忘れずにね!」

いいから早く……(第8戦イタリアGP決勝)

いいから早く……(第8戦イタリアGP決勝)
7/20

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

ライコネン「クラッシュしてたけど大丈夫そう?」
チーム「ああ、彼は自力でマシンから降りていた。なぜ赤旗が出たのかは分からないが、バリア(の修復)に時間がかかるからだろう」
ライコネン「できるだけ早くタイヤにブランケット(タイヤウォーマー)をかけてくれ」
チーム「ああ、了解」
ライコネン「早くしてくれ」
チーム「予定では、リスタートの10分前になると通知されることになっているから、マシンに乗っていたいなら乗っていていいし、降りたいなら降りていい」
ライコネン「OK。ところでブランケットはどこだ?」
チーム「ああ、今着ける」
ライコネン「着ける着けるって言うのはもういいから、早く着けようよ」
ライコネン「あるじゃんそこに。着けようよ」
チーム「ああ、了解」

サインツJr.、首位ガスリーを追いかける!(第8戦イタリアGP決勝)

サインツJr.、首位ガスリーを追いかける!(第8戦イタリアGP決勝)
8/20

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

サインツJr.「ダーティエアが酷い。******だ!」
チーム「了解。残り3周だカルロス。全力で集中してくれ。ミスをしないように」
チーム「カルロス、君は2番手だ。ミスをするなよ。とにかく冷静でいてくれ」
サインツJr.「トム、俺はここで勝ちたいんだ!」

ガスリー、劇的勝利でF1初優勝!(第8戦イタリアGP決勝)

ガスリー、劇的勝利でF1初優勝!(第8戦イタリアGP決勝)
9/20

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

ガスリー「なんてことだ……!! 俺たち今何をやったんだ?」
チーム「何をやったと思う?」
ガスリー「レースに勝ったんだ!!! イェー!! なんてことだ! 俺たちまたやっちまったよ! ウォーー!」
チーム「P1だピエール! P1!」
ガスリー「俺たちはレースに勝ったんだ……!」

FP1から“ノリノリ”のノリス(第9戦トスカーナGPフリー走行1回目)

FP1から“ノリノリ”のノリス(第9戦トスカーナGPフリー走行1回目)
10/20

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

チーム「無線チェック」
ノリス「It's Friday then〜♪ it's Saturday Sunday what!? It's Friday then〜♪ it's Saturday Sunday what!!」
チーム「はい、OK」

リカルド、ペナルティを受けるも“漢”を見せる(第10戦ロシアGP決勝)

リカルド、ペナルティを受けるも“漢”を見せる(第10戦ロシアGP決勝)
11/20

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

ルノー「君はターン2でのインシデントで5秒ペナルティだ」
リカルド「OK。もっと速く走るよ」
ルノー「よろしくな!」
リカルド「ああ、僕が悪いからね。(ペナルティの分を)取り返すよ」

今季2勝目のボッタス「タイトルは諦めないぞ!」(第10戦ロシアGP決勝)

今季2勝目のボッタス「タイトルは諦めないぞ!」(第10戦ロシアGP決勝)
12/20

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

チーム「よーし!よくやった!」
ボッタス「イエス!! ハハ! ******イェー! また、僕を批判してくれた人たちによろしく伝える時が来たね。関係各位に……******you!」

あまりの路面の酷さにピー音が止まらない(第14戦トルコGP決勝)

あまりの路面の酷さにピー音が止まらない(第14戦トルコGP決勝)
13/20

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

グロージャン「(ラティフィと接触してスピン)なんて************************なんだ??」
チーム「大丈夫か?」
グロージャン「ああ、でも******! ******だ! あーー!(再度スピン)******だよ! ******! ******! ******! ******!」
チーム「ノリスが来るから気を付けて」
グロージャン「ああ、頑張ってるんだけど、路面が******で冗談みたいだ」
チーム「オコンがターン10から来てるよ」
グロージャン「はいはいはい……クルマが来てるのか何だか知らないけど、******だ!」

ハミルトン、貫禄の独走V! シューマッハーに並ぶ7度目タイトル決め号泣(第14戦トルコGP決勝)

ハミルトン、貫禄の独走V! シューマッハーに並ぶ7度目タイトル決め号泣(第14戦トルコGP決勝)
14/20

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

チーム「これは誇るべきことだよ。すごい走りだった」
ハミルトン「ハハハ!……みんな本当にありがとう……フー! 見果てぬ夢を追いかける全ての子供達に捧げるよ! みんなもできるんだ! 信じてるよ。応援してくれたみんな本当にありがとう」
トト・ウルフ(チーム代表)「ルイス、7度目のタイトルおめでとう。これ以上のことはないね」
ハミルトン「ありがとうトト、本当にありがとう……」
ウルフ「君はスリックでとんでもない走りをした。歴史の目撃者になれるなんてすごいことだ」

ルクレール、最終コーナーのミスで表彰台逃し悔しさ爆発(第14戦トルコGP決勝)

ルクレール、最終コーナーのミスで表彰台逃し悔しさ爆発(第14戦トルコGP決勝)
15/20

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

チーム「4位、4位だ。スローボタンをオンにして。よくやった。本当に良い仕事を……」
ルクレール「違う! 僕は******なことをした! ******なことをしたんだ! ******なことをした、******なことをした、それだけだ。チームのみんなに本当に申し訳ない。僕は******馬鹿だ! バクーと一緒だよ!……セブにはおめでとうを言いたい。彼にふさわしい結果だし、今年は彼にとって良いシーズンになっていないからね……それにしても僕は本当に******だ! 彼はよくやったし楽しんでくれるといいね……」

ターン“ワン”にワンちゃん侵入(第15戦バーレーンGPフリー走行2回目)

ターン“ワン”にワンちゃん侵入(第15戦バーレーンGPフリー走行2回目)
16/20

写真:: Formula 1

ベッテル「Who let the dogs out〜? Who,who,who,who〜♪」

メルセデス「犬がコースにいるみたいだ」
ハミルトン「ロスコー(愛犬)じゃないといいね!」

トイレに行きたい!(第15戦バーレーンGP予選)

トイレに行きたい!(第15戦バーレーンGP予選)
17/20

写真:: LAT Images

ストロール「赤旗ってどのくらい続きそうなの?」

チーム「サインツのマシンを回収するまでは赤旗だろうけど、まだ分からない。どうした?」
ストロール「漏れそうなんだよね!」

ペレス、10年目で悲願の初優勝!(第16戦サクヒールGP決勝)

ペレス、10年目で悲願の初優勝!(第16戦サクヒールGP決勝)
18/20

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

チーム「やったぞチェコ! P1だ! ランスもP3だよ」
ペレス「あぁ……言葉がないよ」
チーム「そのまま先頭で戻って来てくれ。そうすれば(パルクフェルメに)入って来た時にきちんと並べるだろうから」
ペレス「みんなよくやったよ。(スペイン語で)前のクルマが見えるようにしてくれよ…」

メルセデスからの代役出場。ラッセルは初勝利も見えていたが……(第16戦サクヒールGP決勝)

メルセデスからの代役出場。ラッセルは初勝利も見えていたが……(第16戦サクヒールGP決勝)
19/20

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

チーム「ジョージ、本当に申し訳ないと思っている。正直今日の君は速かった。しかし……最終的にこうなってしまったことについては本当に申し訳ない。それでも……ポイントは獲得した。君は強さを見せつけたよ」
ラッセル「みんな……何と言えばいいのか分からないよ。僕たちは2回も(優勝のチャンスを)奪われたんだ。******! 今回のことは嬉しかった。でも間違いなくショックだ。本当にショックを受けているけど、またこういう機会があればと思う。ありがとう」
チーム「いやいや、よくやったよ。君は今日気迫を見せつけた。お疲れ様」
チーム「ジョージ、ジェームスだ。今回はこういうことになってしまったが。君は堅実なレースをしたし、何度逆境となっても戦い抜いた。よくやった」
トト・ウルフ(チーム代表)「ジョージ、申し訳ないと思っている。本当に素晴らしい走りだった」
ラッセル「ありがとう…ありがとう」

フェラーリ離脱のベッテル、イタリアの名曲『Azzurro』の替え歌でチームに感謝(最終戦アブダビGP決勝)

フェラーリ離脱のベッテル、イタリアの名曲『Azzurro』の替え歌でチームに感謝(最終戦アブダビGP決勝)
20/20

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

ベッテル「君たちは赤いチーム 情熱的で決して諦めない 僕は止める時が近付いている あなたたちと一緒にいるのが好きだった あなたたちの不思議な力を感じた みんな、僕を招き入れてくれてありがとう みんなと離れるのは寂しい そしてマラネロのみんなに挨拶 みんなここで言及されるに相応しい人たち 僕は今さよならを言う そしてあなたたち全員の幸運と健康を祈っている」
フェラーリ「ありがとうセブ、心から感謝するよ。君のしてくれた全てのことに感謝する。僕たちの思うようにはいかなかったけど、君と過ごした6年間は忘れないよ。マラネロのスタッフ、そしてこのガレージにいる全員を代表して心からお礼を言うよ」

Read Also:

シェア
コメント
フェルスタッペン陣営、メルセデスのオファー断った2014年の”決断”に後悔なし

前の記事

フェルスタッペン陣営、メルセデスのオファー断った2014年の”決断”に後悔なし

次の記事

サインツとノリスは”隠し事”なし! リカルド加入でマクラーレンはどう変わる?

サインツとノリスは”隠し事”なし! リカルド加入でマクラーレンはどう変わる?
コメントを読み込む

この記事について

シリーズ F1
執筆者 戎井健一郎