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平常心で臨んだ初のF1テスト。しかしマシン性能は想像以上「首を鍛えないと」と角田裕毅

イモラ・サーキットでF1初走行を終えた角田裕毅は、平常心かつリラックスした状態でテストに臨んだようだが、F1マシンのブレーキング性能や加速性能に驚かされ、肉体的な厳しさを感じたと語った。

Yuki Tsunoda, Honda Formula Dream Project

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 エミリア・ロマーニャGPとしてイモラで14年ぶりにF1が開催されてから3日。サーキットには、アルファタウリの面々と角田裕毅の姿があった。レッドブルとホンダのバックアップを受けてFIA F2に参戦する角田の、F1初テストが執り行なわれたのだ。

 角田はアルファタウリの2018年マシン(当時のチーム名はトロロッソ)であるSTR13を駆り、イモラを72周走破。目標であった走行距離300kmも悠々とクリアし、トラブルフリーで充実したテストとなった。

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 角田はテスト後、オンラインで行なわれた記者会見に出席した。まず「テストの前日の夜はよく眠れたか」と聞かれた角田だったが、彼はリラックスした表情でこう語った。

「いつも通りよく眠れましたよ。今日は大事なセッションだったので、昨日の夜はディナーをお腹いっぱい食べました。その後もいつも通り眠れました。実はホテルのエアコンが壊れていて、暑くて3時頃に目が覚めたんですが……でもいつも通りでしたよ。何も特別なことはありませんでした」

「ここのレストランではシーフードがオススメだとフランツ(トスト/チーム代表)から聞いていたので、シーフードを食べました。僕のトレーナーはアレルギーがあって食べられなかったのですが、僕は彼の前でシーフードを堪能しました(笑)」

 念願のF1初ドライブを前にしても、緊張や気負いは全くなかったといった様子の角田。彼はさらにこう続けた。

「正直、何か特別なことを考えていたということはありませんでした。F1マシンでピットレーンを出ていくのは僕の夢だったので特別な瞬間ではありましたが、F2のマシンでピットレーンを出る時とそれほど大きな違いはありませんでした」

「でもメカニックがタイヤウォーマーを外す瞬間はクールでしたね。F1のゲームでしか見たことがなかったので。いつかこれを現実の世界でも見たいと思っていたので、特別な瞬間でした」

 F1マシンで初めてピットアウトする瞬間に、F1公式ゲームでの同じシーンがフラッシュバックするあたり、20歳の若者らしいエピソードと言える。そしてこれも、角田が極めてリラックスしてテストに臨んでいることの証拠かもしれない。

Yuki Tsunoda, Honda Formula Dream Project, leaves the pits in the AlphaTauri

Yuki Tsunoda, Honda Formula Dream Project, leaves the pits in the AlphaTauri

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 マシンを走らせるのは想像以上に難しいものだったのか? F1初ドライブの率直な感想を尋ねられた角田は、少し悩みながらこう話した。

「ドライブ自体は思ったよりも簡単でした。ですが……肉体的には厳しかったですね」

「フィジカル面、特に首に関しては、それほど厳しくないと思っていました。自分の首は強いと思っていましたし、F2ではそれほどキツさを感じることがなかったからです」

「でも今日走ってみると、特にブレーキングの時に厳しいと思いました。ブレーキ性能は想像以上でした。F1マシンをドライブする機会はおそらくまたあると思うので、それに向けて首のトレーニングが必要ですね」

「スロットルを踏んだ時も、F2では感じないようなパワーを感じました。今回のセッションは最初ウエットコンディションでしたが、それでもF2のドライコンディションよりも(マシンパフォーマンスが大きいと)感じました。それが一番驚いたことですかね」

 F1初テストを無事に完了した角田は、これでF1のフリー走行に出走するための準備が整ったことになる。今季のF1はトルコ、バーレーン2連戦、そしてアブダビの4レースを残すのみとなっているが、アルファタウリのトスト代表は以前、角田をバーレーンかアブダビのFP1で走らせる予定であることを示唆していた。特にバーレーンの2レースではF2も併催されているため、仮にバーレーンでF1のFP1を走ることになれば、スケジュール面でも、F1マシンからF2マシンへの適応という面でも厳しい戦いとなる。

 現在F2でランキング3番手の角田は、F1出走のために必要なスーパーライセンスを得るために少なくともランキング5位以内に入る必要があるが、角田以下ランキング6番手までが7点差以内にひしめいていることから、決して油断はできない状況だ。角田はそんな中でF1のフリー走行に走ることになっても、万全な準備の下で全力を尽くしたいと意気込んだ。

「もしバーレーンのFP1で走ることになれば、かなりタイトなスケジュールになります。しかも、性能の大きく異なるF1マシンからF2マシンに乗り換えて、すぐに適応する必要があります。そうなるとチャレンジングな週末になると思いますし、僕の全ての経験を詰め込む必要があると思うので、それに向けてしっかり準備をしていきたいと思います」

 

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