メディアからの雑音は気にしない! アルボン、チームからのサポートが自信に
F1トスカーナGPで今季最高の予選4番手を獲得したアレクサンダー・アルボンは、チームからの支持のおかげで周囲の雑音を気にすることなく戦えていると語った。
写真:: FIA Pool
レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1トスカーナGPで今季最高となる予選4番手を獲得した。
今季はチームメイトのマックス・フェルスタッペンがメルセデスの2台に肉薄する予選タイムを記録する一方で、中団に埋もれるレースも多かったアルボン。しかし初開催のムジェロで行なわれているトスカーナGPではフリー走行から好調を維持し、予選でも3番手のフェルスタッペンとコンマ5秒近い差があったものの、4番手を確保。予選での今季最高順位となった。
「正直なところ、スパとモンツァではチームとして望んでいた位置にいられなかった。でもペースという面では前進したと思うし、その流れを引き継いでいると思う」
アルボンは予選後にそう語った。
「チームの競争力も(前戦より)高まっていると思う。前回は中団との差が近くて、マックスも5番手くらいだったからね。だから今週末は、チームにとっていつも通りのパフォーマンスで臨むことができて、少し楽だった。これが日曜も続くといいなと思う」
「メルセデスは依然として強いと思う。でもタイヤのデグラデーション(性能劣化)はこのコースレイアウトを考えれば小さい方だったし、タイヤはよく保っていたから、あとは決勝でどうなるかだ。FP2よりもマシンは快適に感じたし、レースでは前のマシンについていきながら、戦略を展開できればいいね」
前述の通り、今季は苦しいレースが続いているアルボン。一時は姉妹チームのアルファタウリ・ホンダで好調な走りを見せているピエール・ガスリーとの“再トレード”まで噂されたが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはそれを否定。アルボン自身も、そういった周囲の雑音は気になっていないと語った。
「僕はメディアを見ていないんだ」とアルボンは言う。
「そういったことが必ず話題になることは分かっている。みんなにとってはホットな話題だろうからね」
「僕の自信や信頼はクリスチャンやドクター・マルコ(ヘルムート・マルコ/レッドブル・モータースポーツ・アドバイザー)といった人たちと話すことで得られる。彼らからのサポートを感じるし、チーム全体からもサポートされていると感じる。だからリラックスしている」
「改善が必要なのは分かっているし、僕自身改善したいと思っている。そのためにやる気になっているんだ。だからこそ、みんなからサポートしてもらっていることを嬉しく思う。雑音を作り出しているのはメディアの方かもしれないね」
そういったメディア記事を読まなくなったのはいつからなのか? そう質問されたアルボンは「君たちのファンになったことはないよ!」とジョークを飛ばし、さらにこう続けた。
「そういったものは些細なことに過ぎないと思うんだ。それがネガティブな内容だったら、そんなものをスマホで見る必要がないよね? 意味がないと思う。だったらディナーを食べたり、Netflixを見たりする方がいい」
「色んなコメントをもらえることはありがたいことだけど、何が重要なのかを分かっていないといけない。話題は尽きないし、今年はこういったことはずっと続いていくだろう。でも一番重要なのは自分のパフォーマンスだ。僕はそこに集中している。他のことは気にしていない」
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