アルファタウリ代表、角田裕毅の進歩に満足「新人ドライバーが慣れるには3年かかる……今のF1は複雑なんだ」
今季F1デビューした角田裕毅について、アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、その進歩に満足しており、新人ドライバーがF1に完全に慣れるには「3年かかる」と語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、今季デビューした角田裕毅について「絶対に正しい方向」に進んでいるが、完全に慣れるまでには3年必要だと語った。
今季F1デビューを果たした角田は、開幕戦バーレーンGPで予選から速さを発揮。チームが予選Q2でミディアムタイヤを使うという戦略を採ったこともありQ3に進出することはできなかったが、決勝では堅実な追い上げを見せて9位入賞を果たした。
しかしその後、エミリア・ロマーニャGPでは予選Q1最初のアタックでクラッシュし、確実と思われていた予選Q3を逃したり、さらにオーストリアGPでは決勝レースで2度ピットレーン入り口の白線を踏んでしまったりと、ミスが相次いでいるようにも見える。
結果としてチームメイトのピエール・ガスリーが第9戦目を終えた時点で39ポイントを獲得しているのに対し、角田の獲得ポイントは9に留まっている。
しかしトスト代表は、角田は「正しい方向に進歩している」と、オーストリアGPの際に語った。
「ユウキは本当に良く成長していて、そのプロセスは完全に正しい方向に向いている」
「ルーキーが最初から全てを知っているわけじゃない。若いドライバーがこの複雑なF1を理解するのには、3年かかる。これは、いつも言っていることだ。なぜならF1は、以前と比べてはるかに複雑になっているんだ」
「ユウキは素晴らしい天性のスピードを発揮しているし、セッションごとに改善していっている。シーズン後半は非常に素晴らしいモノになるだろうし、ユウキが将来的に成功するだろうと、楽観視している」
トスト代表は、F1に慣れるのは非常に難しいことであると重ねて強調した。
「若いドライバーにとって、F1に参戦するのはとても難しいことだ」
そうトスト代表は語った。
「彼らは毎週末、全てのサーキットで、初めて予選を戦うからだ。確かに彼らは、FP1からFP3までを走ったということも言えるかもしれない。しかし、風が強くなっているか、風向きがどうか、そして路面温度がどうか……絶えず変わっているんだ」
「そしてパワーユニットは、ただパワーを与えてくれるだけではない。MGU-Kなどがあるから、ブレーキング時にも助けになっている。新人ドライバーは、これも学ばなきゃいけない」
「しかも、全てのコースで同じ使い方をするわけではない。コースごとに、パワーユニットの使い方は異なる。そして、色々なタイプのコーナーがある……非常に多くのことが常に変化しているんだ」
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