ホンダF1第4期の”7年”を振り返る……尾張正博氏著『歓喜』が3月24日発売
ホンダF1の第4期を振り返る書籍『歓喜 ホンダF1苦節7年、ファイナルラップで掴み取った栄冠』(尾張正博著)が、3月24日に発売される。
F1ジャーナリストの尾張正博氏が執筆した書籍『歓喜 ホンダF1苦節7年、ファイナルラップで掴み取った栄冠』(インプレス刊)が、3月24日(木)に全国書店および電子書籍として発売される。
長年にわたってF1の現地取材を続けている尾張氏。しかしここ数年は新型コロナウイルスの世界的な拡大により様相が大きく変わり、2020年はほとんど現地取材をすることができなかったという。しかしホンダが2021年限りでF1活動を終了させることとなり、その1年を取材すべく、同年は全22戦全てを現地取材。ホンダのF1最後の1年、そして悲願のドライバーズタイトルを獲得したF1を間近で目撃してきた。
この本はただホンダの”F1最後の1年”を振り返るのではなく、いかにホンダがF1に取り組んできたか、そしてホンダにとってF1がいかに重要なモノであるのかを描いている。それにあたっては、同社のF1活動に携わった数多くの関係者にインタビュー……2015年から始まったホンダのF1第4期がまとめられている。
尾張氏曰く、取材を進めていくうちに「これまで明かされてこなかった事実が次から次へと出てきた」という。
また昨年までホンダのF1マネージングディレクターを務め、今年からはホンダを退社して自身のコンサルティング会社を設立し、レッドブルと日本の”橋渡し”をするという山本雅史氏も、この本の制作にあたって全面的にサポートしたという。
発刊にあたって山本氏も、次のようにコメントしている。
「この本で特に読んでほしい部分は、F1というのは1チーム2台のマシンをレースで走らせるために、その影で何百人というスタッフが仕事しているということです。そして、成功を収めるために大切なことは、そのスタッフたちがいかにひとつにまとまるかというチームワーク、そしてひとつにまとめるリーダーの統率力です。この本ではホンダがひとつになり、さらにマクラーレンとの関係を経て、トロロッソと新たな道を進み、最後にレッドブルと組んで、レッドブル・ホンダとして、見事にひとつにまとまって、メルセデスを倒したことが鮮明に描かれています」
「ホンダの7年間のF1活動には、本当にいろんなことがありました。この本ではそういったレース結果やニュースだけではわからない部分が公になっているだけでなく、それらがつなぎ合わされてストーリーとなって描写されているので、非常にわかりやすく読んでいただけると思います」
「団結することが大切だということは、モータースポーツに限った話ではなく、一般の会社や学校のクラブ活動など、どんな組織でも当てはまることだと思います。ぜひ皆さんもこの本を読んで、その辺を共感していただけたらうれしいです」
今年もF1を取材するために、世界中を飛び回る尾張氏。もちろん開幕戦バーレーンも、その次のサウジアラビアGPも、現地で取材をしている。
そんな尾張氏に、バーレーンに旅立つ前にこの本で伝えたかったことは何なのかということを尋ねると、次のように語ってくれた。
「昨年のチャンピオン獲得は、ホンダならではのチャンピオン獲得だったように思います。そして取材を進めていくにあたって、モータースポーツ、そしてF1は、ホンダにはなくてはならないモノだと、強く思うようになりました」
「いつかまた、ホンダがF1に復帰することを願っていますし、必ずF1に戻ってくると思っています。そうじゃなければと思っています」
この本は、尾張氏のホンダに向けた手紙なのかもしれない。
<書誌情報>
書名:歓喜 ホンダF1 苦節7年、ファイナルラップで掴みとった栄冠
著者:尾張正博
定価:1760円(本体1600円+税10%)
電子書籍価格(紙書籍と同時発売予定):1760円(本体1600円+税10%)*インプレス直販参考価格
判型:四六版 (天地188mm×左右128mm)
ページ数:276P(口絵4色4ページ+本文1色272ページ)
発売日:2022年3月24日(木)
ISBN978-4-295-013655
発行発売:株式会社インプレス
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