F1エミリア・ロマーニャGP予選:僅差のアタック合戦をハミルトン制す。ペレスが2番手、角田は20番手
F1エミリア・ロマーニャGPの予選でポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトンだった。角田裕毅はQ1のクラッシュの影響により20番手で予選を終えた。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選がイモラ・サーキットで行なわれた。僅差の戦いとなったQ3でトップタイムを記録したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、今季初ポールポジションを獲得した。
18分間のQ1は気温12℃、路面温度27℃というコンディションでスタートした。徐々にコース上のマシンが増え、各車最初のアタックに入っていこうというタイミングで、角田裕毅(アルファタウリ)がターン15外側のウォールにヒット。角田のマシンは後部が大破してしまい、赤旗が掲示された。これにより、この時点でタイムを計測していなかった角田は20番手が確定してしまった。
残り12分で再開されたセッションでは、各車がソフトタイヤを履いてアタックを行なった。最終的にQ1トップタイムは1分14秒672を記録したバルテリ・ボッタス(メルセデス)。ハミルトン、ランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田を除く3台のホンダパワーユニット勢は、セルジオ・ペレス(レッドブル)やピエール・ガスリー(アルファタウリ)がトラックリミット違反でタイムを抹消される場面があったものの、その後タイムを更新してQ1突破を決めた。Q1敗退は角田の他、アルファロメオ勢とハース勢。一方ウイリアムズは2台揃ってQ2に駒を進めた。
Q2ではまずハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がミディアムタイヤを履いて1分14秒台のタイムをマーク。同じくミディアムタイヤを履いたボッタスもそれに続いた。その後、FP3から好調を維持しているノリスがトップタイムを更新してみせた。
そしてQ2終盤は激しいタイム更新合戦となり、ペレスがノリスのタイムを0.002秒上回ってQ2をトップ通過した。ミディアムタイヤでベストタイムをマークしたメルセデス勢やフェルスタッペンも順調にQ2を突破。その一方で、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が脱落となった。トップから10番手のランス・ストロール(アストンマーチン)までの差はわずか0.422秒。トップから15番手アロンソまでの差も0.877秒と、文字通りの大接戦だった。
そしてポールポジションを決するQ3では、まずハミルトンが1分14秒411というタイムでトップに。フェルスタッペン、ペレス、ノリスが続いた。そして最後のアタックではノリスがセクター1、2で全体ベストタイムを記録し、1秒14秒454をマークして2番手に……と思われたが、ターン9のトラックリミット違反によりこれは抹消された。そしてレッドブル勢はペレスが1分14秒446、フェルスタッペンが1分14秒498にタイムを更新するも、ハミルトンには届かなかった。
これでハミルトンの今季初ポールポジションが確定。ペレスがフロントロウに並んだ。3番手のフェルスタッペンはタンブレロでミスがあり、わずかにタイムをロスしたようだ。しかし、レッドブル勢ふたりのハミルトンとの差は0.1秒に満たない……実に僅差の決着だった。
そして4番手以下はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ガスリー、ダニエル・リカルド(マクラーレン)が続き、“幻のスーパーラップ”を記録したノリスは7番手、フリー走行から好調だったボッタスは8番手に終わった。以下エステバン・オコン(アルピーヌ)が9番手、ストロールが10番手だった。
順位 | ドライバー | タイム | 差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | 1'14.411 | 237.497 | |
2 | セルジオ ペレス | 1'14.446 | 0.035 | 237.385 |
3 | マックス フェルスタッペン | 1'14.498 | 0.087 | 237.219 |
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