F1オランダGP予選、ホンダ勢4台は明暗分かれる「決勝はあらゆる状況を視野に入れ、万全の準備を」と田辺TD
ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、F1オランダGPの予選を振り返りつつ、決勝ではあらゆる状況を視野に入れた準備が必要だと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ザントフールトで行なわれたF1オランダGPの予選は、ホンダ製パワーユニットを使用する2チーム4名にとって明暗の分かれる結果になったと言える。
母国GPを迎えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にとっては、これ以上ない結果になった。フェルスタッペンは予選Q3で1分08秒885を記録し、ライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)を退けてポールポジションを獲得したのだ。
一方、チームメイトのセルジオ・ペレスは不運に見舞われた。ペレスはQ1の最終アタックをトラフィックの影響で完遂できず、まさかの16番手。Q1敗退に終わってしまった。
そしてアルファタウリ・ホンダの2台も好対照な結果に。ピエール・ガスリーは今週末好調なフェラーリ勢を上回り、フェルスタッペン、ハミルトン、バルテリ・ボッタス(メルセデス)に次ぐ自己最高タイの4番グリッドを獲得したが、角田裕毅はQ2でウイリアムズの2台が立て続けにクラッシュしたことで最後のアタックを行なうことができず、15番手に終わった。
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、予選を振り返って次のようにコメントした。
「今日は、初の母国GPでの予選となったレッドブルのフェルスタッペン選手が見事にポールポジションを獲得。ホームの大観衆を前に、圧巻のパフォーマンスを見せてくれました」
「また、アルファタウリのガスリー選手も、自身最高位タイとなる2列目4番グリッド獲得と、素晴らしい結果になりました。チームメートの角田選手はセッションごとにペースを上げていきましたが、Q2最後のアタック中に赤旗中断となり、タイムを更新しないままにQ2敗退が決まってしまったことを、残念に思っています」
「また、ペレス選手についてもQ1の2回目のアタックがタイムアウトによりスタートできず、Q1敗退で16番手と、事前に望んでいたような結果にはなりませんでした」
ザントフールトはコース幅が狭くオーバーテイクが難しいサーキットのため、予選で下位に沈んだペレスや角田は厳しいレースを強いられるかもしれない。しかし、今週末はフリー走行からクラッシュが相次いでおり、決勝も波乱の展開となる可能性がある。田辺テクニカルディレクターは、決勝に向けてはあらゆる状況を想定した準備が必要だと語った。
「このサーキットでのオーバーテイクは難しいため、明日のレースではいいスタートを切ることがとても大切になります。また、今日のような赤旗やセーフティカーの可能性も大いにあり得ますので、あらゆる状況を視野に入れ、チームと一緒に万全の準備を進めます」
「レースウィーク開始以降、ザントフールト・サーキットの周りには多くのフェルスタッペン選手のファンが集まっています。オレンジに染まったスタンドからは大声援が送られ、私たちホンダのメンバーにとっては、まるでホームの鈴鹿にいるような感覚にもなります。その声に応えるためにも、明日はいい結果を得られればと思っています」
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