角田裕毅、F1デビュー戦でも「仕事しっかり」ホンダ田辺TDの評価。課題は予選に?
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、F1バーレーンGPでのアルファタウリ、そして同チームからデビューを果たした角田裕毅について語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
ホンダのパワーユニット(PU)を使うレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、メルセデスのルイス・ハミルトンと終始激しい優勝争いを展開。その結果、0.745秒及ばず、2位でフィニッシュ……惜しくも勝利とはならなかった。
しかしメルセデスとの差が昨年以上に詰まっているのは間違いのないところ。今後も激戦を続いけていくことが予想される。
そのレッドブルと同じホンダPUを使うアルファタウリも、今回のバーレーンGPで印象的な活躍を見せた。最終的には角田裕毅の9位2ポイントのみに終わったが、ピエール・ガスリーが予選5番手に入り、レースペースでも上位と遜色ない速さを見せるなど、今後に期待を抱かせる戦いぶりだった。特に予選Q2をミディアムタイヤで突破するという上位チームのような戦略をガスリーが成功させたことは、驚きであったと言えよう。
「ガスリー選手は接触もあって大きく遅れてしまいましたが、予選ではQ2をミディアムタイヤで突破するなど、マシンのポテンシャルの高さを示してくれました」
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、アルファタウリについてそう語る。
「そういう作戦に出ること自体、自信があるからだと思います。昨年までの彼らは、Q2でミディアムを使うということができるポジションではなかった。そういう意味でも、今年のスタートとしては非常に良い形だったと思います」
そのアルファタウリからF1デビューを果たし、日本人ドライバーとしては初のデビュー戦入賞を果たした角田について、田辺テクニカルディレクターは次のように語った。
「予想した通りの仕事をしてくれました。ルーキーながら、しっかり仕事してくれたと思います」
「彼とは、これから話をするつもりです。彼は今回の予選Q2を、ミディアムタイヤで通過することを目指しました。しかし、Q3進出には及びませんでした」
「でも3つのセクターのベストタイムを繋ぐと、Q2を通過できていたはずなんです。そういうところは、まだ成長できるところかなと思います。フェルスタッペン選手を見ると、全てのセクターを最速で揃えることができます。状況は異なる部分もありますが、そういう難点もありました」
「これから色々と、マシンの乗り方、タイヤの使い方、セッションの使い方などを学んでいってもらって、さらに成長して欲しいと思います」
「彼にとっては今回が初めてのF1ですから。吸収すべきことはいくらでもあります。彼の学習速度はものすごく速いですし、旺盛な吸収力を持っています。今後もさらに伸びてくれると思います」
田辺テクニカルディレクター曰く、角田はF1で初のレースを前にしても落ち着いていたという。
「私が小心者だからなのかもしれませんが……自分がその立場にいたら、そんなに落ち着いていられるのかな……と思うくらいに、角田選手はリラックスしていたと思います。レース直前の姿を見ることはできなかったのですが、今朝の段階では、心配になるようなところは全くなかったですね」
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