ピットレーンスタートから殊勲の8位入賞。セルジオ・ペレス「新PUも手に入ったし、賢明なレースだった」
F1第13戦オランダGPでピットレーンスタートから8位となったレッドブルのセルジオ・ペレス。彼はレースでは多くのリスクを背負ってオーバーテイクを仕掛けていくしかなかったと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
ザントフールト・サーキットで行なわれたF1第13戦オランダGP。決勝レースでは母国戦のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を収めたが、その裏ではチームメイトのセルジオ・ペレスも奮闘し、8位入賞を果たしていた。
ペレスは前日の予選ではまさかのQ1敗退。終盤のアタックがトラフィックの影響で完遂できなかったことが響いてしまった。
そしてチームはハンガリーGPで発生したクラッシュによってパワーユニット1基が破損してしまっていたペレスに対して、今回4基目のPUを投入することを決定。別仕様のエナジーストアも導入された結果、ペレスはレースをピットレーンからスタートすることになった。
オーバーテイクの難しいコースとされるザントフールト。ペレスはそれでも果敢に前を狙っての走行をしていくも、序盤8周目に早くもピットイン。これはニキータ・マゼピン(ハース)を追い抜こうとした際に、タイヤにフラットスポットを作ってしまったためだった。
彼はレースを振り返ると、全体的には賢明なレースだったと話している。
「ああ、ダメージを最小限に抑えることができた。特にこのトラックは知っての通りオーバーテイクが不可能とも言える難しさだから、追い抜くために多くのリスクを背負わざるをえなかった」
「僕のレースは序盤のニキータとの交錯でかなり複雑なものとなってしまった。彼がものすごくブレーキングを遅らせてきて、僕は彼を避けるためにタイヤにフラットスポットを作ってしまった」
「ピットに入らざるを得なくて、ほとんど再スタートのようなものだった。結果的に6位(になれる可能性)を犠牲にしたと思う」
「ランド(ノリス/マクラーレン)との接触もそうだ。これでフロアの右サイドにダメージを負って、結局これも6位になるチャンスに影響したと思う。でもそれらを除けば、賢明なレースだった」
「ポジティブだったのは、マックスが勝ったこと、そして僕は新しいエンジンを手に入れたことで、残りのシーズンには心配がないことだ」
なおオランダGPのファステストラップはルイス・ハミルトン(メルセデス)が記録。レッドブルはファステストラップポイント獲得を阻止するために、ペレスをピットに呼び戻すことはなかった。ペレスに、チームがファステストラップ獲得を検討していたのかを訊くと、彼は検討されていなかったと明かした。
「(ファステストラップの検討は)ノーだ。僕らはかなり接近していて、そこでポイントを失ってしまう可能性もあった。僕たちはコンストラクターズタイトルでも、タイトな戦いを展開しているんだ」
オランダGPを終えて、コンストラクターズランキングではメルセデスが12ポイント差で首位に立っている。しかしドライバーズランキングではフェルスタッペンがハミルトンを逆転し、3ポイント差で首位を取り戻している。
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