「雨が僕を救ってくれた」ボッタス、早々のインターミディエイトタイヤ投入が功を奏し5位。イタリアで使ったPUは”終わって”しまった?
F1ロシアGPで5位に入ったメルセデスのバルテリ・ボッタスは、雨によって救われたと語った。また前戦イタリアGPで使ったPUが”終わって”しまったため、今回新たにPUを投入せざるを得なくなったと明かした。
Valtteri Bottas, Mercedes, in the garage
Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1ロシアGPの決勝レースを5位でフィニッシュした。
ボッタスは予選後にパワーユニット(PU)を交換したため、15グリッド降格のペナルティを科されることになった。ただ、他にも複数台PUを交換したマシンがいたため、16番手からスタート。しかし中団グループのマシンをなかなか抜くことができず、苦労することになった。
「思っていたよりもずっと大変だった。モンツァのような形になると思っていたんだけど、それよりもはるかに難しかったんだ」
中団グループを抜き、ポジションを上げていくのに苦労したことを、ボッタスはそう語った。
「マックス(フェルスタッペン/レッドブル)は、僕よりもはるかにうまく順位を上げていった。なぜなのかは分からない。主に苦労したのはアンダーステアで、前のマシンに近づいて、オーバーテイクすることができなかったんだ」
「フェルスタッペンは、隊列をうまく抜いていくことができた。僕にもっとできることがあったのなら、それを確認する必要がある。でも、彼は僕のことを簡単に抜いて行ったし、前にいたマシンも抜いていった。僕にはチャンスがなかったよ」
なおロシアGPのレース最終盤には雨が降った。ボッタスはそれまで14番手を走行していたが、早々にインターミディエイトタイヤに履き替えたことが功を奏し、5番手まで順位を上げてフィニッシュすることができた。
ボッタスがピットに入ったのは47周目……しかし実はもう1周前にピットに入るつもりだったという。
「雨に救われたね。実はもう1周早くピットインしようと思ったんだけど、チームの準備が整っていなかった」
「僕はターン15を越えたあたりで、入れるならピットに入りたいと言ったんだ。でも、ステイアウトするように言われた」
「それでも、最初にピットストップした中のひとりだった。そしてレッドブルよりも多くのポイントを獲得することに繋がったわけだから、雨は僕らの1日を救ってくれたようなモノだね」
「(もし46周目にピットインできていれば)僕は表彰台に立っていただろう。でももしかしたら、もっと悪いことになっていたかもしれない」
前述の通りボッタスはPU交換を行なったことで、グリッド降格のペナルティを受けた。一部ではこれは、フェルスタッペンを抑えるための”戦略”なのではないかと見る向きもある。
しかしボッタスはこれを否定。モンツァで使ったPUが「終わってしまった」ため、新たなPUを投入する以外に選択肢はなかったと語った。
「僕らは純粋に、PU交換をしなければいけなかったんだ。それをしなければ、レースをフィニッシュすることができないかもしれない。それはリスクが大きすぎる」
そうボッタスは語る。
「僕らはかなりの数の問題を抱えているし、それは明らかに、少し問題になりつつある」
「モンツァで使ったエンジンは終わってしまったんだ」
「僕には、今日使ったモノと、もうひとつかなり使い古したPUしか残っていないんだ」
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