晴→雨の複雑なコンディションでは、ドライバーの決断が鍵。レッドブル代表「フェルスタッペンは良い判断をした」
F1ロシアGPを2位でフィニッシュしたマックス・フェルスタッペン。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、雨が降り始めた際に、フェルスタッペンが素晴らしい判断を下したことが、浮上の鍵だったと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
先日行なわれたF1ロシアGPにおいて、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位でフィニッシュした。タイトル争いの最大のライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝したため、このレースの結果によってドライバーズランキングではハミルトンに逆転を許し、2番手に陥落してしまうことになった。
ただフェルスタッペンは、もっと悪い結果に終わる可能性もあった。このレースで彼は、パワーユニット交換を決断。グリッド最後尾から追い上げるレースを強いられたのだ。その彼を救ったのはレース最終盤の雨。それがなければ、7位あたりでチェッカーを受けていた可能性が高く、そうなればハミルトンにもっと大きなポイント差をつけられていたはずだ。
雨が降り始めた後、フェルスタッペンは48周目を走り終えたところでピットに入り、インターミディエイトタイヤに交換した。これは後方のマシンが”ギャンブル”とも言える形でピットに入り始めた47周目の1周後。そしてこのタイミングでインターミディエイトを履いたことで、それまで7番手だったフェルスタッペンは2位まで上がったわけだ。
このタイヤ交換をするというタイミングを決断したのは、フェルスタッペンだったと、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが語る。
「(ドライタイヤとウエット系のタイヤの)切り替えについては、常にドライバー次第ということになると思う」
ホーナー代表はそう語った。
「彼らは、グリップレベルや、対処できることについて感じることができる。天候についても、彼らの方が多くのことを見ることができるので、インターが必要かどうかを判断できる。それが我々のオペレーション方法だ」
「その交換のタイミングはドライバーの決断にかかっており、マックスは素晴らしい決断をしたと思う」
現在のF1では、各チームが同じ雨雲レーダーを見て天候をチェックしているが、その予報通り雨が降るのか、そして降ったとすればそれがどれほどの量なのかを判断するのは、非常に難しいという。それが、各車の判断の違いに繋がった。
「雨が止む時間や降り始める時間、そしてその量を示してくれるわけではない」
天気予報からどんなことを読み取っていたのかと尋ねられたホーナー代表はそう語った。
「だから、読み取るのは本当に大変だった。ドライバーはそれについて、より多くの情報を持っている」
「今回の雨はすぐに通り過ぎて乾いてしまうか、それとも激しくなるか……そのどちらかだった。だからちょっとした賭けだったんだ」
「チェコ(セルジオ・ペレス)は失敗したと思う。彼には明らかに、チャンスがあると感じていた。今日は素晴らしいレースを走り、3番手まで上がっていた。表彰台に立つべきだったんだ」
なおイタリア、ロシアと、2戦連続でマクラーレンが強さを発揮している。今後のレースでも、このマクラーレンがレッドブルとメルセデスのタイトルを目指す戦いに割って入ることがあるのだろうか?
そう尋ねられたホーナー代表は、次のように語った。
「マクラーレンは今季、明らかに大きな進歩を遂げた。彼らのパフォーマンスが良いだろうと思われるサーキットもあれば、おそらくもっと厳しいサーキットもあるだろう」
「今回のノリスは、レースに勝つに値したと思う。しかし私は、彼らが今回同様活躍するだろうサーキットが、年末までの間にいくつかあると確信している」
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