サインツJr.、最後尾から追い上げ8位入賞「PU交換のダメージ最小限! 良い1日だった」
F1トルコGPを8位でフィニッシュしたフェラーリのカルロス・サインツJr.は、パワーユニット交換により最後尾グリッドからのスタートだったものの、入賞まで挽回できたことに大満足している。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1トルコGPの決勝レースを8位でフィニッシュした。パワーユニット(PU)を交換し、最後尾グリッドからのスタートとなりながらもポイントを手にできたことは、十分すぎる結果だと言えるだろう。
「とてもポジティブな1日だったと思う」
サインツJr.はそう語った。
「PU交換によるペナルティのダメージを最小限に抑えることが目標だった。本当に良いペースでポジションを上げ、オーバーテイクもすることができた。最初のスティントでは乾いた走行ラインが存在しなかったから、オーバーテイクができた。だから、とても楽しかった」
レース前の段階では、チームメイトのシャルル・ルクレールのペースが優れていたことから、PU交換を決断したことに後悔していることを匂わせていたサインツJr.。しかしレース後には、「正しい決断だった」と語った。
「いや、決定を後悔するつもりはないよ」
「ペナルティを受け、(8位まで)カムバックできたのは、完璧なレースだったと思う。もちろん、PU交換のペナルティがなければ、もっと前方からスタートすることができたかもしれない。でも、長いシーズン全てを視野に入れる必要があるんだ。そして今日見られたように、開発は僕らに少しパフォーマンスをもたらしてくれている」
「より良いポジションにつくことができたのは、よりパフォーマンスの高いエンジンを手にしたからだ。だから決定は正しく行なわれたし、できるだけ早くそれを投入することができたと思う」
「今日のように、僕は追い抜くことができたから、順位を上げるチャンスを与えてくれたんだ。新しいPUに対し、マラネロの全員が良い仕事をしてくれている」
今回サインツJr.のマシンに搭載されたPUは、アップデートが施されたものであり、ルクレールは前戦ロシアGPからこれを使っている。このアップデート版PUにより、激しいランキング争いを繰り広げているライバルであるマクラーレンとの差を生むことができるのかと尋ねられると、サインツJr.は次のように語った。
「僕としては、答えるのが難しい質問だ。今週末の僕らは、確かにマクラーレンよりも速かった。でもソチでは、彼らの方が僕らよりも速かった。だからシーズン終了まで、シーソーゲームを繰り広げることになるだろうと今でも思っている」
「でもこのPUにより、僕らが遅れているサーキットでは少し接近することができ、僕らが先行しているサーキットでは、さらに引き離すことができる可能性があると思う。これは、アップデートが進められて以来僕らが求めていたものであり、戦いで優位に立てる何かを与えてくれることを願っている」
「今回のレースで僕らは、マクラーレンとの差を10ポイント縮めることができた。これは、我々の戦いにおいては非常に大きなことだ。残りは6戦。どんなことだって起きる」
現在、コンストラクターズランキング3番手のマクラーレンと、ランキング4番手のフェラーリとの差はわずか7.5ポイントまで縮まっている。
なおサインツJr.はピットストップ時、作業が終わったにも関わらずなかなか発進できないというシーンがあった。この時何が起きていたのか?
チーム代表のマッティア・ビノットは、次のように説明する。
「ピットストップの作業自体は、通常のタイミングで終えることができた。でも、シグナルへの意志伝達は、ピット作業が完了した後に手動で行わなければいけない。しかし、シグナルがその信号を受信しなかったんだ」
「つまりシステムへの手動の信号に何らかの問題があったはずだ。我々はこれについて、しっかりと分析する必要がある。ピットストップは問題なく完了していたわけだから、それは非常に残念なことだ」
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