強くなったレッドブル・ホンダを見せられた……ホンダ田辺豊治テクニカルディレクター「良いレースができた」

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、F1メキシコGP決勝後に記者会見に応じ、マックス・フェルスタッペンを筆頭に1-3-4位を獲得した結果について「良いレースができた」と語った。

強くなったレッドブル・ホンダを見せられた……ホンダ田辺豊治テクニカルディレクター「良いレースができた」

 F1メキシコGPを制したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。このフェルスタッペンを筆頭に、ホンダ製パワーユニット搭載勢は1、3、4位でフィニッシュ。この結果についてホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「強くなったレッドブル・ホンダを見せられた」と語った。

 予選ではメルセデス勢の後塵を拝したレッドブル勢。しかしスタートでフェルスタッペンが首位に躍り出ると、そのまま独走。チームメイトのセルジオ・ペレスも、終始メルセデスのルイス・ハミルトンにプレッシャーをかけた。またアルファタウリのピエール・ガスリーも単独走行となり、4位でフィニッシュ。レッドブルはコンストラクターズランキングでメルセデス勢に1ポイントまで迫り、アルファタウリもアルピーヌに獲得ポイントで並ぶことになった。

「3人について言えば、順調なレース展開という形になりました」

 ホンダの田辺F1テクニカルディレクターは、レース後のオンライン会見でそう語った。

「そんな中でペレス選手は、母国グランプリで2番手のハミルトン選手に何度も接近し、オーバーテイクを試みました。それは叶いませんでしたが、ダブル表彰台を獲得するという良いレースをすることができました」

「ガスリー選手もきっちり走り切り、ホンダPU勢3台が1-3-4位に入ることができました」

 そんな中、ホンダ製PUを使うドライバーの中で唯一完走できなかったのが角田裕毅だ。角田はスタート直後の混乱に巻き込まれ、1周もできずにレースを終えることになった。

「角田選手は、スタート直後にボッタス(バルテリ・ボッタス/メルセデス)選手がスピンした影響で混乱が起きた中、逃げ場がないところで他車に接触してリタイアしてしまいました」

「パワーユニット交換のために後方からのスタートとなってしまいましたが、マシンは非常に良かったですし、最後まで走って、長いレースでの経験を積んで欲しいと思っていました。また良いところも見せてくれると思ったのですが、残念な結果になりました」

 ここメキシコは、ホンダが1965年にF1初勝利を挙げた地。当時のグランプリ開催サーキットも、今回と同じエルマノス・ロドリゲス・サーキット(当時のサーキット名はマグダレナ・ミクスカ)だった。

「ホンダのF1の歴史の中で初優勝を挙げた地で勝てたということは……今年で我々の挑戦は終わってしまいますが、その地で良い形で勝てたのは、嬉しく思っています」

 そう田辺テクニカルディレクターは語る。

「レッドブルには(メキシコ出身の)ペレス選手がいたので、メキシコの観客の皆さんからものすごい歓声をいただいた。そして力強いレースを見せることができました」

「しかも優勝だけでなく、前回に引き続き1位と3位を手にできた……強くなったレッドブル・ホンダをお見せできたと思いますので、嬉しいです」

 なおそのペレスはハミルトンを追いかけている際に「エンジンは大丈夫か?」と無線で尋ねるシーンがあった。これについてチームは「グッド」と返答。このやりとりがなされた時の心境について尋ねられた田辺テクニカルディレクターは、次のように語った。

「『エンジンが〜』というコメントが無線で出た時は、エンジンの調子が悪いということが多いです。ですので、一瞬ドキッとしました」

 田辺テクニカルディレクターはそう振り返った。

「しかし我々のメンバーは常にデータを見ていますので、異常がないということはすぐに分かりました。そしてその(ペレスの)コメントを聞いた時、”ここから行く気だな。プッシュする気だな”と思いました」

 なおレース終盤、ハミルトンの真後ろについてプレッシャーをかけ続けた時にも、PUの冷却に関する懸念が生じることはなかったと、田辺テクニカルディレクターは明かしていた。

 なおホンダがメキシコで勝つのは、1989年(アイルトン・セナ/マクラーレン・ホンダ)以来32年ぶり。また今回の勝利でフェルスタッペンは今季9勝目となり、ホンダ製PU(エンジン含む)を使うドライバーとしては、1988年のアイルトン・セナの8勝を抜き、年間最多勝利ということになった。

 

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