角田裕毅、サンパウロGPはストロールとの接触もあり無得点「彼はミラーを見ていなかった」
F1サンパウロGPの決勝レースを、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は15位無得点で終えた。この結果について角田は、非常に苛立たしく思っていると語った。
Lance Stroll, Aston Martin AMR21, and Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02, make contact on the opening lap
Andy Hone / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1サンパウロGPの決勝レースを15番手でフィニッシュした。
15番グリッドから決勝レースをスタートした角田は、他車の脱落、そしてアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィを抜くなどしたことで、3周目までに13番手まで浮上していた。しかも角田は、全車中唯一ソフトタイヤを履いており、そのパフォーマンスを活かしてさらに順位を上げていくことが期待された。
しかし4周目にランス・ストロール(アストンマーチン)を抜こうとターン1でそのイン側に飛び込んだところ、両者は接触。角田はこれでフロントウイングを失い、ピットストップをせざるを得なかった。
しかも角田はこの事故の責任を問われ、10秒のタイム加算ペナルティを科されてしまう。角田は2回目のピットストップ時にこのペナルティを消化したが、その後はポジションを上げていくには至らず、結局スタート時と同じ15位でチェッカーを受けた。
「今日はかなり苛立たしいです」
角田はチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「タイヤは良い選択だったと思います。でも残念ながら、ストロールと接触したことで、僕のレースは完全に台無しになってしまいました」
「(ストロールをオーバーテイクしようとしたのは)リスクのある動きでしたけど、彼は全くミラーを見ていませんでした。だから僕らは接触してしまったんです」
「その後のレースでは、そのダメージに苦しむことになりました。ペナルティを受けたのは本当に残念でした。でも、そういうことが起きてしまいました。次はもっと力強く戦えるよう努力したいと思います」
なおストロールとの接触について角田は、レース後にもう少し詳しく語っていた。
「確かにリスクがある動きだったということについては、完全に同意します。でも、彼は自分のミラーを全く見ておらず、自分のラインを何事もないようにドライブしていたんです。そして僕もまた、ブレーキングの最後の瞬間に、少しロックアップしてしまいました」
「彼がもう少しスペースを残してくれていたら、僕らは接触することはなかったと思います。僕としては残念……そう言うべきだと思います」
アルファタウリのビークルパフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾトーも、角田のレース結果は残念だと語った。
「ユウキのレースに関しては、彼はストロールとの接触が起きてしまったので、非常に早い段階で妥協しなければならなくなった」
「その接触により、彼のマシンは大きなダメージを受けた。そのことは彼のレースペースにかなり影響を及ぼした。それは残念なことだ」
今回のレースで角田は無得点に終わったものの、チームメイトのピエール・ガスリーは7位入賞。コンストラクターズランキング5番手を激しく争うアルピーヌ勢は8-9位に入ったが、引き続き両チームは同ポイントで並ぶことになった。
「19レースを終えても、アルピーヌと同じポイントだ」
そうデゾトーは語った。
「今シーズンの終盤は、我々全員とファンにとって、非常にエキサイティングなモノになっている。戦いは続いている。我々はなんとかやり遂げたいと思う」
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