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アルピーヌ、1ストップ作戦を成功させアロンソ3位「もう1回ピットインしても、得られるモノは何もなかった」

F1カタールGPでフェルナンド・アロンソを3位表彰台に導いたアルピーヌは、1ストップ戦略を成功させたことに満足。2ストップに切り替えていたら、何も得られるモノはなかったはずだと語った。

Fernando Alonso, Alpine A521, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Lando Norris, McLaren MCL35M, and Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーは、フェルナンド・アロンソが3位、エステバン・オコンが5位に入賞したカタールGPについて、2台がチェッカーを受けた際にホッとしたと語った。

 F1カタールGPでは、アルピーヌ勢が大躍進。彼らはフリー走行からの好調ぶりを持続、さらに昇華させ、決勝レースでダブル入賞を果たした。しかも1ストップ戦略を見事に成功させての結果だった。

 レースを終えた直後、ブコウスキーは、「ホッとした」と開口一番に語った。

「ホッとしたよ。まずはね。すごく汗をかいていたし、私は……最後の数周はとても長く感じた。でも、素晴らしい。チームにとっても素晴らしい結果だ」

 そうブコウスキーは語った。

「3位と5位だ。フェルナンドの表彰台は、正直に言って少し遅すぎるくらいだと思う。彼が今年見せてきたドライビングは、表彰台に値するモノだということには、誰もが同意すると思う。だから彼が表彰台にいるのは、素晴らしいことだ」

「チームワークもまた素晴らしかった。ドライバーたちは互いに助け合ったし、素晴らしい仕事をしてくれた。ストラテジスト、タイヤエンジニア、レースエンジニア、そしてその他の全ての人が、タイヤを最後まで持たせるため、本当に懸命に働いてくれた。大変な仕事だったんだ」

 今回のレースでは、複数のマシンがタイヤのパンクに見舞われた。そんな中でアルピーヌは、前述の通り2台揃って1ストップ作戦を成功させた。しかしブコウスキーは、パンクの懸念はなかったと語る。

「安全上の懸念はなかった。フロントタイヤがパンクすると、フロントエンドのグリップを失い、スライドしてしまうことになる。リヤタイヤを失うと、スピンしてコースアウトする可能性があるため、少し事情は異なるけどね」

 そうブコウスキーは語る。

「だから我々は、誰のことも危険に晒していないと確信していた。自分たちのレースやポイントは、失う可能性があったかもしれない。でも、ピットストップしたとしても、何も得られないことは明らかだった」

「かなり早い段階で、タイヤをマネジメントすることが重要なことを理解した。しかし縁石を避けることも重要であるということを理解し、ドライバーにはそうするように指示した」

「でも最終ラップで、全てのメカニックがグリッドに飛び出していきそうになっているのが見えたけど、私は『いやいや、まだ少しコーナーが残っているから……』というようなことを思っていたんだ」

 アルピーヌはこれで、ハンガリーGPでのオコンの優勝に続き、今季2回目の表彰台を獲得したということになる。しかしブコウスキーは、期待外れの部分も多かったと語る。

「良いことと悪いことがあった」

 そうブコウスキーは言う。

「フェルナンドの今回の表彰台、そしてエステバンの勝利は、チームにとって明らかに重要な道標だ。でもそれと同様に、今年のパッケージについては少しがっかりしていた。本来なら、もう少し良いパフォーマンスを発揮できることを望んでいたんだ」

「今必要なのは、来年に向けてより速いパッケージを開発し、それを活かすことだ。速いマシンさえあれば、表彰台や勝利を手にすることができる」

 
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