アルピーヌ、カタールGPで衝撃の速さ。エステバン・オコン「FP2で速かったから、自信を持っていた」
F1カタールGPの決勝で5位となったアルピーヌのエステバン・オコンは、フリー走行2回目のペースが良かったため、スタートで上げたポジションを最後まで守り切ることができると自信を持っていたと語る。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アルピーヌのエステバン・オコンは、F1カタールGPを5位でフィニッシュ。チームメイトのフェルナンド・アロンソと共にダブル入賞を果たし、コンストラクターズランキング5位争いで、貴重なポイントを手にした。
オコンは9番グリッドからレースをスタート。一気に6番手まで順位を上げると、そのまま堅実に走り切り、最後はランス・ストロール(アストンマーチン)やフェラーリ勢の追撃を凌ぎ切った。
オコンはフリー走行から抜群のロングランペースを発揮していた。それを決勝レースでも実現し、好結果を手にしたわけだ。しかし、ここ数戦はそれほど目立ったパフォーマンスを発揮できていなかったアルピーヌが、なぜ今回これほどの走りをすることができたのか。そう尋ねられたオコンは、次のように語った。
「確かに、サーキットの特性は僕らのマシンによく合っていた。走り始めた時、グリップがしっかり機能していると感じ、とても驚いたんだ」
オコンはそう語る。
「でもそれだけではない。セットアップの面でも、非常に良い仕事をしたと思う。他のサーキットでは見つけられなかったモノを、今回は見つけることができた。そして今週末は、マシンからより良いペースを引き出すために、ちょっとしたトリックが違いを生んだ。タイヤマネジメント、戦略、その全てがほぼ完璧だった」
「理想的じゃなかったのは、土曜日の予選Q3だけだった。それ以外は、非常に力強かったと思う」
「なぜ今回競争力を発揮することができたのかを確認するためのデータが、たくさんあると思う。でも基本的には、コースの状態を理解し、全てを整えるという点で、僕らは良い一歩を踏み出すことができたと思う」
オコンは、フリー走行2回目を良いペースで走れたため、スタートで手にしたポジションを最後まで守り切ることができると自信を持っていたという。
「僕は素晴らしいスタートを切った。蹴り出しですぐに2台のマシンを抜き、ターン2でアウト側からカルロス(サインツJr./フェラーリ)をオーバーテイクしたんだ」
「でもその後は、特に驚きじゃなかった。FP2のペースを見ていたからね。僕はFP2のロングランでは、最速のひとりだったんだ。だから僕らは、ポジションを守り切れることは分かっていたし、マシンに競争力があるのも分かっていた。そして僕も、それを信頼することができた」
「そしてレース中は、タイヤがオーバーヒートしないようにマネジメントして走っていたから、実際にはもっと速く走ることもできた。全開で走れないのは残念だったけど、一番重要なのは最後までしっかりと走り切ることだった」
レース中、表彰台を争っていたアロンソはチームに対し、「ペレス(セルジオ・ペレス/レッドブル)を”ライオンのように抑えてくれ”と、エステバンに言ってくれ」と無線で語っていた。オコン自身も、アロンソの表彰台獲得を手助けする必要があることは分かっていたという。
「僕は無線で、フェルナンドがどれだけ前にいるのかを聞かされていた。そしてチームは『今はディフェンスする必要がある』と言ってきたから、僕は『分かったよ。だから僕は尋ねていたんだ! 状況は理解しているよ』と言ったんだ」
「僕はフェルナンドが攻撃に晒されないようにするために、できるだけチェコ(ペレスの愛称)を抑えようとした。でも、レース終盤にバーチャル・セーフティカーが発動されたから、その必要はなかった。僕はチェコを抑え、3秒くらいは稼ぐことができたと思う。それが、僕らに必要とされていたことだった」
「ハンガリーGPの時ほど、ディフェンスするのは簡単ではなかった。ストレートが長く、彼のタイヤが新しかったから、状況は異なっていたんだ。でも自分の役割を果たして、フェルナンドがハンガリーで僕を助けてくれたモノを、少し返すことができたんじゃないかと思う」
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