サインツJr.、タイヤに問題が発生する可能性を認識「バラバラになるのが怖かった……だからペースを抑えていたんだ」

F1カタールGPの決勝レースを7位でフィニッシュしたフェラーリのカルロス・サインツJr.は、タイヤに問題が発生する可能性があることを認識し、終始ペースをマネジメントしていたと認めた。

サインツJr.、タイヤに問題が発生する可能性を認識「バラバラになるのが怖かった……だからペースを抑えていたんだ」

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1カタールGPをミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤで繋ぐ1ストップ戦略を成功させて7位に入った。しかしタイヤに問題が発生する可能性を認識していたため、終始ペースをコントロール……そのため、面白くないレースになったしまったと語った。

 サインツJr.は、F1カタールGPの予選Q2をミディアムタイヤで突破。これは、メルセデス勢、そしてレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを除けば、唯一ミディアムタイヤでのQ2突破であり、決勝レースを優位に進めることができるように思えた。

 しかしスタート直後はソフトタイヤの方がグリップ力や発熱の早さなどの面でメリットがあったこと、そしてそのソフトタイヤのライフが予想以上に長かったことにより、サインツJr.はミディアムタイヤでスタートするメリットを享受することができなくなってしまった。

 ミディアムタイヤでスタートしたことを後悔しているか? そう尋ねられたサインツJr.は、次のように語った。

「多分、結局はソフトタイヤと同じライフだったから、そう尋ねるんだろうね。でも僕らは、ユーズドのミディアムタイヤでスタートして、27周を走ることができた。これは目標を上回る距離だったんだ」

「ミディアムタイヤを履いているのは、周りでは僕だけだったから、スタートはとても難しかった。ソフトを履いているマシンはグリップが良く、ウォームアップも少し良いみたいだった」

「彼らは間違いなく、最初のいくつかのコーナーでは僕よりも少し大きなグリップを手にしていたみたいだ。僕のリヤは、結構滑っていた」

 そう語るサインツJr.は、レース中は終始タイヤをマネジメントする必要があったと明かした。

「でも、僕のペースも良かったし、レースを通じてペースをマネジメントしていた。1ストップを目指していたから、最大のペースを発揮することはできなかった。そのことは少し退屈だった」

「レースを通じて少し保守的すぎたかもしれない。でも、そのことが僕らに良い結果をもたらしてくれたんだ」

 レース終盤、複数のマシンがタイヤのトラブルに見舞われた。原因についてはピレリが調査中だが、左フロントタイヤのショルダー部分が壊れる事例が頻発したのだ。

 サインツJr.は、そういうトラブルが発生する可能性を考え、ペースをマネジメントしていたと示唆している。

「今日はとても保守的にタイヤを使い、ドライブしなければならなかった。何が起きるか分からなかったからね。今日はタイヤに問題が起きる可能性があることは分かっていたんだ」

 そうサインツJr.は語る。

「他のドライバーの何人かは、おそらくアグレッシブに走ったため、代償を払ったのかもしれない」

「タイヤがどうなるか分からなかったから、僕はとても保守的なレースをした。でも問題を抱えた人たちも何人かいた。僕らは週末を通じて、非常に保守的にドライブしたんだ。もう少しアグレッシブに走ることもできたかもしれない。でも結局、そのことが僕らに、マクラーレンよりも多くのポイントをもたらしてくれた」

「1ストップができないこと、そしてタイヤがバラバラになることがとても怖かった。でもうまく走り、1ストップでレースを最後まで走り切ることができた」

「ずっとそれについて心配していたし、チームも心配していた。でも、チームの指示に従うだけで大丈夫だったみたいだ」

「ペースをマネジメントするのはとても重要なことだったけど、楽しいモノではなかったね。とても保守的に走り、そしてレース全体でポジションを手にしたんだ」

 カタールGPでフェラーリは、サインツJr.が7位、チームメイトのシャルル・ルクレールが8位に入賞した。その一方で、コンストラクターズランキング3位を争うライバルであるマクラーレンは、ランド・ノリスが9位に入ったのみ。メキシコGPの時点ではマクラーレンが先行していたが、そこからの3連戦が終わってみれば、フェラーリがランキング3番手に浮上したばかりか、マクラーレンとは39.5ポイントもの差がつくことになった。残りは2戦……フェラーリとしては今季のランキング3位を、ほぼ手中に収めたと言っても過言ではないだろう。

 ポイント差が拡大したため、リスクを犯すことができるようになったのではないかと尋ねられると、サインツJr.は次のように語った。

「今後も間違いなく最善を尽くすよ。僕らには、間違いなく(ランキング3位を手にする)チャンスがあると思う。今後のレースでは、もう少しアグレッシブに戦うことができるのを願っているよ」

 
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