ピエール・ガスリー10位入賞も、グリッド停止位置”ミス”で5秒の罰則「愚かな形でペナルティを受けてしまった」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、スペインGP決勝で10位入賞を果たしたが、スターティンググリッドより前からスタートしてしまったことでペナルティを受けた。これについて本人は「愚かなミスだった」と語る。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1スペインGPで10位に入り、貴重な1ポイントを持ち帰った。
ガスリーは予選はうまくいかずに12番グリッドからのスタート。しかもスタート時にはグリッドより前方にマシンを停めてしまったため、5秒のタイムペナルティを科されることになった。
その結果一時は最後尾まで落ちてしまったが、レース終盤にはオーバーテイクを連発。なんとか入賞圏内まで辿り着いた。
「とても愚かなペナルティを受けてしまったから、僕は本当に、自分自身に腹を立てている」
そうガスリーはグリッドでの停止位置を”誤った”ことについて語った。
「どんな時でも、僕らは可能な限り、1mmでもアドバンテージを築こうとしている。そうすれば、スタートや1コーナーで有利に働くかもしれない。でも、今回は僕がやりすぎてしまっただけだ。非常に愚かな形で、5秒を失うことになってしまった。最終的にはオコン(エステバン・オコン/アルピーヌ)に僅か0.1秒差(実際には0.190秒差)の10位に終わった。そういう意味では、自分に本当に腹を立てている」
とはいえ、最後尾から力強く戦い、ポイント獲得まで辿り着いた道のりについては、素晴らしいレースだったとガスリーも考えている。
「レース序盤は、多くのマシンの後ろについて走らなければならず、とても大変だった。それは、改善が必要なところだろう。そして風が強まった時には厳しかった」
そうガスリーは語った。
「レース終盤には、追い抜くべきマシンがたくさんいた。とてもエキサイティングだったよ。そして、良い戦いもいくつかあった。9位との差が非常に近かったことを考えれば、それは苛立たしいことだけど、それでも素晴らしいリカバリーができたと思う」
「でも最初の2レースと比べると、今回の僕らはペースが足りなかった。その理由を理解する必要がある。僕らは、シーズン最初と比べると、ポジションを下げてしまっているからね。やるべきことが少しばかりあるように思う」
ガスリーのチームメイトである角田裕毅は、今季のアルファタウリのマシンAT02について、アンダーステア(曲がりにくい)傾向のあるマシンだと、シーズン前から語っていた。ガスリーもこのマシンの弱点について、低速コーナーでのパフォーマンスだと明かしている。
「ポルトガル、スペイン、モナコは、僕らにとっては厳しいコースだろう。モナコは特に、他とは少し異なる、特殊なコースだからね」
「僕らには改善が必要な部分がある。マシンは悪くないし、ポテンシャルもある。でも、全てのタイプのコーナーで、それを機能させることができていないんだ。1周を通じてスムーズに走れるマシンバランスになっているんだ」
「つまり僕らは、常に強みの部分と弱点となる部分を併せ持っている。それを改善しなきゃいけない。僕らは仕事を続けていく。僕はチームを信じているし、今後のレースで前進できると思っている」
その原因がメカニカル面なのか、それとも空力面なのかは、判断するのが難しいとガスリーは語る。
「それを判断するのは、少し難しいことだ、確かに低速コーナーでは、一般的には空力よりも、メカニカル的な部分が重要になる。でも、空力もそこに影響を与える可能性がある。苦手としているコーナーで僕らが前進するためには、それを理解するのは必要なプロセスだ」
「フェラーリとマクラーレンは、大きな前進を遂げた。中団グループでしっかり戦いたいと思うなら、僕らは彼らに追いつく必要があるんだ」
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