ホンダ田辺TD「アゼルバイジャンは低速コーナーとストレートのパフォーマンスのバランスが重要」
6月4日かに開催されるF1アゼルバイジャンGPに向け、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターがコメント。低速・高速のバランスが重要になると語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、今週末に開催されるアゼルバイジャンGPに向け、コメントを発表した。
前戦モナコGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。これでレッドブルがコンストラクターズランキングの、またフェルスタッペンがドライバーズランキングの首位にそれぞれ立った。ホンダとしても、2015年にF1復帰を果たして以来、パワーユニット(PU)を供給するチームがランキング首位に立ったのは、これが初めてのことである。
市街地コースであるモナコで速さを見せたフェルスタッペンとレッドブル。アゼルバイジャンGPの舞台も市街地コースだが、その特性は大きく異なるため、簡単ではないと田辺テクニカルディレクターは語る。
「今回のサーキットは、前戦レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝を収めたモナコGP同様に市街地コースなのですが、市街地コースといってもその特性は大きく異なります」
田辺テクニカルディレクターはそう語る。
「バクーの市街地コースは、全長6kmあまりと距離が長いことに加え、第1・2セクターは市街地コース特有の狭い道幅と90度コーナーが多く配されている一方、最終セクターには2kmを越えるアクセル全開区間があり、低速コーナーとストレートのパフォーマンスをバランスよく両立させることが重要となります。PUとしては、低速コーナーでのドライバビリティと長いアクセル全開区間を考慮したエネルギーマネージメントなどが重要となります」
アゼルバイジャンGPは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年シーズンには開催がキャンセルとなった。つまり今年は2年ぶりの開催ということになる。田辺テクニカルディレクターは次のように語り、コメントを締め括った。
「以前のアゼルバイジャンでの走行データ、また今季ここまでのデータを参照し、PUの最適設定を準備して臨みたいと思います」
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