レッドブル・ホンダ、初優勝の地オーストリアで連勝を伸ばせるか?「僅差の戦いになるだろう」と田辺TD
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、レッドブル・ホンダがここまで3連勝しているという事実は励みになると語ったが、決して気を緩めてはいない。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2019年6月30日、レッドブル・ホンダはF1オーストリアGPで初優勝を飾った。あれから2年が経とうとしているが、彼らは3連勝というこれ以上ない勢いを保った状態で初優勝の地レッドブルリンクに乗り込む。
レッドブル・ホンダは第5戦モナコGPでマックス・フェルスタッペンが、第6戦アゼルバイジャンGPでセルジオ・ペレスが勝利を飾って市街地コースで速さを見せると、パーマネントコースでの開催となった第7戦フランスGPでも力強いレースを展開。フェルスタッペンが2ストップ作戦を完遂してルイス・ハミルトン(メルセデス)を残り2周で逆転し、3連勝を飾ったのだ。
レッドブル・ホンダとして初めてとなる3連勝は、ホンダのF1テクニカルディレクター(TD)を務める田辺豊治にとっても、大いに励みになっているという。レッドブルのお膝元であるオーストリア、そして初優勝を飾ったゲンのいいサーキットということもあり、チーム全体のモチベーションは高いと語った田辺TDだが、やはり今回の戦いも接戦になると考えているようで、決して気を緩めてはいない。
田辺TDはホンダのプレスリリースの中で次のようにコメントした。
「レッドブルのフェルスタッペン選手の優勝、またホンダPUを搭載する2チーム4台のマシンが力強い走りを見せたフランスを後にして、今週は昨年同様に2週連続でレースが開催されるレッドブル・リンクに向かいます」
「レッドブル・リンクは、オーストリアの緑豊かな丘陵地帯に位置し、アップダウンに富んだ美しいサーキットです。全長が短くコーナーの数がシーズン中最も少ない10、短い全長に加えてコーナースピードが比較的高いことから、ラップタイムもシーズン中一番速くなります。予選時にトラフィックが発生することも頻繁にあるため、アタックのタイミングも重要になると考えます」
「オーストリアはレッドブルにとっての母国GPであり、また我々が2019年にF1復帰後の初勝利をあげた思い出深い地です。我々にとっては特別なレースであり、チームメンバー全員がこの連戦に非常に高いモチベーションで臨んでいます」
「ここまでレッドブルが3連勝を挙げており、パーマネントサーキットである前戦フランスGPでの勝利は励みになっていますが、我々のライバルが強力であることに変わりはありません」
「このサーキットでは例年接戦が展開されていますし、ここまでのシーズンの状況から今回もまた僅差の戦いとなると考えています。2チーム、4台が好成績を上げられるよう、入念な準備とともに連戦に向かいます」
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