レッドブル・ホンダのフェルスタッペン、メルセデスの挽回を確信「テスト最終日にはかなり安定していた」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、プレシーズンテストで不安定さが目立ったメルセデスについて、最終日には安定さが増していたと分析する。
Lewis Hamilton, Mercedes W12 runs wide
Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、先日までバーレーンで行なわれたプレシーズンテストで、総合トップとなるタイムを記録した。しかし依然としてメルセデスへの警戒を怠っていない。
メルセデスのマシンは、テストを通じて挙動が不安定なように見え、ルイス・ハミルトンがスピンし、グラベルトラップにハマってしまうようなシーンも見られた。結局、ハミルトンのベストタイムはフェルスタッペンから1秒以上離されたモノであり、履いていたタイヤの違い(フェルスタッペンはC4、ハミルトンはC5)を考えると、その差はさらに大きいかもしれない。
このメルセデスのマシンの挙動についてフェルスタッペンは、オランダのテレビ番組のインタビューで、次のように語った。
「風向きは、初日と2日目ではまったく逆になった。(ハミルトンがスピンした)最終コーナーでは、追い風になっていたんだ。そこでは、常にオーバーステアだった。彼は中古のタイヤで走っていたと思うから、突然スピンしてしまう可能性がある」
フェルスタッペンはそう語った。
「だからあのスピンについては、それほど考えなくていいと思う。しかも、彼らは事前にシェイクダウンやフィルミングデーを行なわずにテストを迎えていた。だから当初のセットアップは正しくなかったのかもしれない」
「でも最終日にはずっと安定していた。彼らはテストからレースまでの間に、2日間のフィルミングデーを行なう予定だと思う。だから、きっと本来の形に戻ってくるだろうね」
レッドブルは伝統的にマシンに強いレーキ角(マシンの前傾角度……つまりフロントの底面は路面に近く、リヤは路面から離れている)を付けることで知られている。今シーズンのマシンは、レギュレーションによりダウンフォース削減を強いられることになるが、これによりレーキ角に変更が及んだのか? それについてフェルスタッペンは、次のように語った。
「もちろん違いは、リヤタイヤ直前のフロアの一部が切り取られていることだ。そこは通常ではフロアの中でも最も重要な部分であり、多くのダウンフォースを生み出す可能性がある」
そうフェルスタッペンは語った。
「そのダウンフォースを取り戻すのは簡単じゃない。だから各チームは様々なことを行ない、その周辺でダウンフォースを生み出していることも知っている」
「去年はタイヤの問題が多かったから、ダウンフォースを減らすのは当然のことだ。負荷がかかりすぎていたからね。タイヤも変更されたけど、ダウンフォースも削減された。もちろん、チーム内の頭の良い人たちが、失われたダウンフォースを取り戻すべく懸命に取り組んでいる」
「しかしレーキというのは、とても敏感なモノだ。僕らのマシンのレーキは、去年とほとんど同じだと思う。コースに依る部分もあるけどね。一部のコースではレーキ角は少し小さくなり、他のコースでは少し大きくなる」
「でも、リヤタイヤ前のフィンの配置方法については、チームによって色々なデザインがあるね」
メルセデスは、フロアの前半部分の端を波状にした、独特の形状を持っている。これについてフェルスタッペンは、次のように分析する。
「それは、彼らが僕らよりもレーキ角が小さいということとも、関係あると思う。もちろん、僕は空力の専門家じゃないけど、それは間違いなく関係あるはずだ」
「フロアの下で、何かを生み出そうとしているんだろう。僕らは高いレーキ角を持っているから、それをすでに手にしているのかもしれない」
「メルセデスは今年、かなりレーキ角が大きくなっていると思う。だから、ダウンフォースを取り戻し、バランスを取るためには、その道を進む必要があるということを認識しているんだと思う。今年そうなっているのはいいことだね」
「でも、来年の新しいクルマでは、その考え方は全然違っているかもしれない」
Additional Reporting by Erwin Jaeggi
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