ホンダ青山でF1マシン5台が展示中。”フェルスタッペン親子”の繋がりを感じるRA099+RB16
ホンダのウエルカムプラザ青山では、歴代F1マシン5台を一挙に展示するイベント『2021年シーズンF1開幕記念展示』が実施中。ファン垂涎のイベントだ。
写真:: Motorsport.com / Japan
ホンダのウエルカムプラザ青山では、2021年のF1開幕を記念して、『2021年シーズンF1開幕記念展示』を3月23日から実施している。
このイベントは、ホンダの歴代F1マシン5台+エンジン/パワーユニットが一同に展示されるという、F1ファン垂涎のイベントである。また、今季F1デビューを果たした角田裕毅選手を応援する巨大ボードも掲げられており、今やウエルカムプラザはF1一色の状態である。
motorsport.com日本版ではこのイベントを取材し、展示されているマシンを詳細まで撮影してきた。
まず注目しておきたいのが、真っ白な1台のF1マシンだ。このマシンは1998年の末に存在が明らかになった、ホンダRA099というマシンだ。
当時のホンダは、F1にフルワークス体制で復帰することを目指しており、その準備が進められていた。そしてF1チーム(HRD)が組織され、元ティレルのメンバーなど、スタッフが集められた。そのためのマシンとして開発されたのが、このRA099である。
フェラーリやティレル、ウルフなどで活躍したハーベイ・ポスルスウェイトがデザインし、イタリアのダラーラが製造を担当。1998年から1999年にかけて、テスト走行を繰り返した。当時はまだF1参戦前だったものの、合同テストにも特別参加。トップタイムをマークするなどした。
このRA099を走らせたのは、ヨス・フェルスタッペンだ。そう、今レッドブル・ホンダのマシンを駆り、今年こそのタイトル獲得を目指すマックス・フェルスタッペンの父である。そして当時、まだ幼かったマックス・フェルスタッペンも、このRA099のコクピットに座っており、当時の写真もフェルスタッペン家から提供されている。
【ギャラリー】ホンダRA099
この隣には、ホンダのパワーユニット”RA619H”が展示されている。エナジーストア(ES/回生エネルギー用のバッテリー)とコントロールエレクトロニクス(CE)が繋がれた状態で展示されるのは、実に珍しいことだと言える。
しかもこのRA619Hは、2019年のオーストリアGPでマックス・フェルスタッペンのレッドブルRB15に搭載されていたまさにそのもの。そう、ホンダがパワーユニット時代初の勝利を手にした、あの時のパワーユニットなのである。こちらも必見だ。
【ギャラリー】ホンダRA619H
このRA619Hを挟み、レッドブルRB16のショーカーが展示されており、父ヨスから息子マックスへ……ホンダと共に歩んだフェルスタッペン親子の繋がりを感じられるようなレイアウトになっている。
この他、ホンダが第3期初優勝を2006年ハンガリーGPの際に達成したマシンRA106(ジェンソン・バトン)とそのエンジンRA806E、中嶋悟が日本人初のF1フル参戦を果たした際の相棒”ロータス99T”とその翌年のエンジンRA168E、さらにはホンダがF1での2勝目を挙げたRA300(1968年)も展示されている。
【ギャラリー】ホンダRA106、ロータス99T、ホンダRA300
この「2021年シーズンF1開幕記念展示」は、2021年のF1第2戦エミリア・ロマーニャGPの翌日、4月19日まで開催されることになっている。これほどまでF1マシンを間近で、しかも360度(前方からはもちろん、コクピットの内部も、サスペンションも、ディフューザーも、しゃがみ込めばフロア下だって!)見られるチャンスは、またとないだろう。
さらに角田の応援ボードと記念撮影をし、SNSに投稿すると、限定ステッカーを手にすることができるというイベントも実施されている。このステッカーの配布は先着順ということだ。
ぜひ足を運んでみることをお勧めしたい。
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